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マルケ超マイナー品種を研究するテッラクルーダ来阪

  一昨年の「ファットリア・サン・ロレンツォ」以来となるマルケ州の生産者イベントに参加しました。「テッラクルーダ」当主ルカ・アヴェナンティ氏を迎えてのテイスティング・セミナー&懇親パーティーが「Cave de Terre(カーヴ・ド・テール)淡路町店」にて開催されたのです。
  実は翌日も別のワインショップの周年パーティーにルカさんとテッラクルーダのワインが出ることになっていて当初はそちらの方への参加を検討していたのですがインポーターの株式会社仙石の旧知の営業担当者Y氏よりワインをじっくり知るならCave de Terre淡路町店での少人数のイベントの方が適しているとお薦めいただきこちらへの参加を決めたという経緯がありました。かっては月に何度も訪れていたCave de Terre淡路町店もここ3年は年に1回とかの頻度でしか行けてません・・・これは同店に限らず以前程に自宅でワインを呑まなくなったので他のワインショップについても似たような感じなのですが。淡路町店からワイン卸事業部に異動した弓場さんと専ら西宮北口店に入っている生田さんのお顔も久し振りに見られて懐かしい気持ちになりました。

  伝統工芸品である素焼き器「テッラコッタ」で知られるフラッテローザ村でアヴェナンティ家がブドウ畑を購入してカンティーナを立ち上げてまだ10年程。株式会社仙石とはイタリアワインの見本市「ヴィニタリー」で出会って2013年に同社が日本に初めて輸入を開始しました。

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↑マルケ州とテッラクルーダについて熱弁を振るうルカさん。通訳は株式会社仙石の仙石恭子マネージャー。日本語・英語・イタリア語の3ヵ国語を操る仙石マネージャーは私の中ではVite Italia高岡ソムリエと鷲谷商店の波田統括と並ぶ三大名通訳者です。
  ルカさん曰く「農業が産業の中心のマルケ州は50年昔のような風景で電車も通っていないのでマルケ州に来るときは車で来て下さい。もちろん僕のカンティーナを案内しますよ」。

 テッラクルーダの大きな特徴はマルケ土着ブドウの中でもアレアティコやビアンケッロ、インクルッチョ・ブルーニ54といったマイナー品種100%のワイン造りに特化していること。醸造家のジャンカルロ・ソヴェルキア氏とアンコーナ大学農学部との繋がりによるマルケ土着品種保存プロジェクトでヴェルナッチャ・ディ・ペルゴラ、ガロフォンタ、スグラネッラといった聞いたことも無い超マイナー品種の栽培も行っています。また、地元ではフレッシュな早飲みワインとして認知されているビアンケッロで実験的な醸造を行っています。

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 (左)初入荷の「ビアンケッロ・スプマンテ・ブリュットNV」。ビアンケッロを使ってメトード・シャルマー(ステンレスタンク内二次発酵方式)で仕上げたスプマンテ。ルカさん曰く「ビアンケッロは本来フレッシュなワインになるのでメトード・シャルマーが適しているけど実はメトード・クラシコ(瓶内二次発酵方式)にも取り組んでいるんだよ。仕込んでまだ1年程なのでリリースできるのは先のことだけどね」。
 (中央)「ボッカヴィーノ ビアンケッロ・デル・メタウロ2014」と「コダッツォ ペルゴラ・ロザート2014」。ボッカヴィーノにはスプマンテ用のビアンケッロよりも1週間程遅く収穫したビアンケッロを使用しステンレスタンクでの熟成&発酵を行います。2000年前は海だった土壌のおかげでモルト・ミネラーレな白ワインに仕上がっています。アレアティコ100%でロゼ・ド・セニエで仕上げたロザートについてルカさんは「魚介とも相性イイかもね」と言うので「具体的にどんな魚介料理?」と突っ込んで聞いてみると「マルケではまだまだ生の魚介を食べる風習は無いので地元料理のブロデットとかバッカラ・アンコネターナとかとがイイと思う。でも自分ならフォルマッジョとかサラーメとアペリティーヴォとして飲むけど(笑)」との答え。
 (右)「インクロッチョ・ブルーニ54」。1936年にブルーニ教授がヴェルディッキオとソーヴィニヨン・ブランとを交配させて生み出した「ブルーニ教授の交配させた54番目のクローン」というそのまんまな名前のブドウ品種インクロッチョ・ブルーニ54がテッラクルーダの敷地内で細々と生息しているのを発見してそこからこの品種100%で白ワインを造れるようになるまで栽培量を増やせたそうです。苦味とミネラルとのバランス、その中に旨味を感じます。

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 (左)これも初入荷の「オルチョ コッリ・ペサレージ・サンジョヴェーゼ2014」。フルーティーでサラッとしたサンジョヴェーゼでチェリーとバラの香りがします。ラクリマやアレアティコだけでなくサンジョヴェーゼにまでバラ香がするのがちょっと驚きです。
 (中央)「オルタイア ペルゴラ・アレアティコ・スーペリオーレ2012」。バラの香り満開で15.5%というアルコール分の高さそのまんまに重戦車のようなド迫力な赤ワイン!この上に「ルバコ」という最上級のアレアティコがあるのですがオルタイアとルバコの違いは樽熟成に使うフランス産バリックが新樽か旧樽かの違いです。
 (右)「カンポダルキ・オーロ ビアンケッロ・デル・メタウロ・スーペリオーレ」。「銀と金」と名付けられたテッラクルーダ最上のビアンケッロ。10月に収穫したビアンケッロをシュール・リーしてからフランス産新バリックで熟成させてあり、正直ここまでやると樽がキツ過ぎます。ビアンケッロの常識を覆す実験的かつ意欲的な醸造であることは分かりますがちょっとやり過ぎかな・・・個人的にはボッカリーノが素直で素朴で一番好きです。

  料理は西宮北口店で自社ブランドのデリカテッセン「TOP DISHES」を仕込んでいる内藤シェフが担当。かって「淡路町の母」と呼ばれスープフォンデュ等の数々の傑作料理を生み出した生田さんも内藤シェフが加入してからはすっかり御役御免となってしまったそうです(笑)。

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 (左)アンティパスト・ミストは飴色玉ねぎのキッシュ&カポナータ&アンチョヴィバターを塗ったパン&大根とレンティッキエ(=レンズ豆)煮込み。
 (右)8㎏もある骨付き豚腿肉の自家製ハムをスライスしてタルタルソース&サルサ・ヴェルデ&クランベリーのソース&バターを添えて。これと同量のおかわりを2回もしました、おかげでお腹一杯。

 Y氏の薦め通り少人数の会なのであれこれ質問することができて大満足でした。やはり生産者イベントは質問できてナンボですね。

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