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2016年初の来阪生産者はトスカーナの令嬢

  2016年初の生産者イベントはイタリアのトスカーナ州からやって来た御令嬢を囲む会です。その御令嬢とは、トスカーナ州キァンティ・クラシコ地区ラッダ・イン・キァンティのヴォルパイア村にある「カステッロ・ディ・ヴォルパイア」当主カルロ・マスケローニ氏の長女で輸出マネージャーを務めるフェデリカ・マスケローニさん。そして会場は今年も多くの生産者が訪れることが必至の「LA VINERIA BRAVURA(ラ・ヴィネリア・ブラヴーラ)」。

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↑フェデリカさんは宝塚の男役のような長身のスラッとした体形にオッキアーリ(=メガネ)がトレードマークの美女です。

  カステッロ・ディ・ヴォルパイアの歴史はフェデリカさんの祖父の代まで遡ります。資産家として知られるラファエロ・スティアーニ氏がヴォルパイア村の美しさに魅了されて1966年にヴォルパイア城を含めて村全体の3分の2を購入。そして1972年に娘のジョヴァンネッラさんとカルロ・マスケローニ氏とが結婚した時に二人へのお祝いとして所有地全部を譲渡し、これがカステッロ・ディ・ヴォルパイア飛躍の契機となるのです。景観保護区に指定されているヴォルパイア村の景観を保ちつつキァンティ・クラシコ地区で最も早く温度管理の可能な発酵槽を導入する等の設備投資を果たし、45haある自社畑で有機農法を実践。カルロ・マスケローニ氏はキァンティ・クラシコ地区の重鎮として1997年からキァンティ・クラシコ協会の会長を務めています。

<ワインリスト>
1.カステッロ・ディ・ヴォルパイア「ボッリチーネ・ディ・ニカNV」
2.プレリウス「ヴェルメンティーノ2013」
3.カステッロ・ディ・ヴォルパイア「キァンティ・クラシコ2013」
4.カステッロ・ディ・ヴォルパイア「キァンティ・クラシコ2011」
5.カステッロ・ディ・ヴォルパイア「キァンティ・クラシコ2009マグナム」
6.カステッロ・ディ・ヴォルパイア「キァンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ イル・プーロ カーサノヴァ2010」※日本未輸入

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 (左)ボッリチーネ・ディ・ニカはフェデリカさんのお兄さんの発案で生まれたスプマンテで、トスカーナ産ではなくロンバルディア産のピノ・ネロを100%使用したメトード・クラシコ(=瓶内二次発酵方式)のスプマンテ。何と仕上げの「門出のリキュール」にシチリア州パンテッレリア島のジビッボのパッシートを添加していて、これはパンテッレリア島に別荘を買ったら小さなブドウ畑が付いてきてそこで栽培しているジビッボなのだそうです。ピノ・ネロは有機栽培ではないのでヴォルパイアのワインでは唯一ヴィーノ・ビオロジコではありません。酸度はあまり高くなくふくよかで蜜感と糖度を感じます。同じロンバルディア産のフランチャコルタと似た印象で食中酒として色々な料理と合わせられそう。
 (中央)プレリウスは標高が高くて冷涼なラッダ・イン・キァンティと真逆の海に近くて日照量の多いマレンマの地で新たに始めたプロジェクト。ヴォルパイアのワインよりも若干お安い目の価格設定ながらこちらも有機栽培ブドウを使ったヴィーノ・ビオロジコ。アロマティックな香りと豊富なミネラル、そして塩っ気を感じます。プレリウスとは古代ローマ時代に存在した大きな湖の名前で、同地は現在は国立公園となって小さな湖しか残っておらずエチケッタに描かれた水色の丸は小さくなった湖を表現しています。
 (右)夕方からの開催ということで食べ物はパーネ&サラーメ・トスカーノ&サラーメ・マントヴァーノ&サラーメ・タルトゥーフォ・ネロ&カポコッロの盛り合わせ。写真はありませんがパーネ・トスカーノも出ました。パーネ・トスカーノの最大の特徴は無塩であることですが、その昔に塩に課税されたことが原因でパーネ・トスカーノは無塩になったそうです。

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↑キァンティ・クラシコの比較テイスティング。エチケット上部のマークをよく見るとキツネが描かれているのが判ります。これはヴォルパイアの語源がヴォルピ(=キツネ)であることに由来します。
  2013年ヴィンテージはサンジョヴェーゼとメルローのブレンドですが、2011年ヴィンテージと2009年ヴィンテージはサンジョヴェーゼとメルローとシラーのブレンドです。シラー由来のスパイシーさを除きたくて2013年ヴィンテージからシラーのブレンドを止め、シラーの樹も抜いてしまったそうです。現行最新ヴィンテージである2013年ヴィンテージはまだ若く硬く閉じていてシュッとした印象。2011年ヴィンテージはボリューミーでエロティックで赤身肉料理を欲します。2009年ヴィンテージはマグナムボトルで熟成具合も緩やかな分まだ硬さも若干残っているものの最もラッダ・イン・キァンティのワインらしさを感じます。

  そして今回のイベントの目玉ワインが日本未輸入のキァンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ。グラン・セレツィオーネはキァンティ・クラシコの最上級ワインとして2013年に新たに誕生した格付けで、自社畑のブドウを100%使用して最低でも30ヵ月以上熟成させることが法定されていて2010年がファースト・ヴィンテージとなります。既にバローネ・リカーゾリやサン・ファビアーノ・カルチナイア、カーサ・エンマ等多くのカンティーナのグラン・セレツィオーネが日本に輸入されていますがカステッロ・ディ・ヴォルパイアのグラン・セレツィオーネはあまりに高価過ぎて正規輸入されていないのです(スーパートスカーナのサッシカイア並の価格です)。

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↑木箱に納められ、他のキァンティ・クラシコとは一線を画するボトルデザイン。イル・プーロとは「ピュア」を意味し、コントラーダ(=単一畑)のカーサノヴァのサンジョヴェーゼ100%混じりっけ無しで除梗せず全房発酵です。カーサノヴァのサンジョヴェーゼはグラン・セレツィオーネ誕生以前はキァンティ・クラシコ・リゼルヴァに混ぜて使用していましたが、グラン・セレツィオーネ誕生に伴い単一畑のワインにすることにしたそうです。このクラスのワインだと2010年ヴィンテージはまだ飲み頃に遠いはずなのですが力強さを感じながらも今呑んでも十二分に美味しいです。

  フェデリカさんのBRAVURA来店の話が入ったのが4日前のことでタク店長が原価計算等の細かいことを考えずに急遽企画した今回のイベント。日本未輸入で今後入荷する見込みもほとんど無いグラン・セレツィオーネを振る舞ったのも急なイベント企画に応じてくれた参加者の皆さんへのタク店長の粋な計らいなのでした。


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