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震えるワイン ジュゼッペ・クインタレッリ

  美味しいワインは色々ありますけど震える程美味しくて感動するワインとなると1年の内でそうそうあるものではありません。今回久し振りにそんな震えるワインと出会えました。

 そのワインの造り手の名は「ジュゼッペ・クインタレッリ」。カンティーナはイタリアのヴェネト州のヴァルポリチェッラ・クラシコ地区の中心部にて1924年に創立し、三代目当主のジュゼッペ・クインタレッリ氏の代にアマローネの生産者としてその名を轟かせます。残念ながらジュゼッペ・クインタレッリ氏は2012年1月に84歳で他界され、現在は孫のフランチェスコさんが中心となってカンティーナを引き継いでいるそうです。生前にジュゼッペ・クインタレッリ氏が手掛けたヴィンテージのワインはいずれも高価でアマローネやカベルネ・ソーヴィニヨン100%で造るアルゼロは数万円します。私はジュゼッペ・クインタレッリ氏のワインを過去に2度呑んだことがあります。どちらもヴァルポリチェッラ・クラシコ・スーペリオーレで1998年ヴィンテージ1999年ヴィンテージでした。今後もう呑む機会は無いだろうなと、ジュゼッペ・クインタレッリ氏の弟子だったルーカ・フェドリーゴ氏が始めた「ラルコ」のワインでもメチャクチャ美味しいので今後はラルコのワインを呑み続けて行こうと思っていたのですが今回まさかのジュゼッペ・クインタレッリ氏のワインを再び呑める機会が訪れました。

  昨年最も多く通った「LA VINERIA BRAVURA(ラ・ヴィネリア・ブラヴーラ)」のワインセラー奥に眠っていたヴァルポリチェッラ・クラシコ・スーペリオーレをmicoソムリエールが抜栓したというのです。それを聞けば行かない訳にはいきますまい。
  先ずはパスタランチで空腹を満たして胃腸の状態を整えます。

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 (左)ピエモンテ州のブライダ「ラ・レジーナ・ディ・フィオーリ ランゲ・ビアンコ ナシェッタ2013」。ナシェッタ100%でシャルドネとソーヴィニヨンをブレンドしたようなボディとアロマのある白ワインです。ナシェッタはヴェルメンティーノを原種とし19世紀までランゲ地方で栽培されていたものの一度は絶滅。1994年にバローロの生産者である「エルヴィオ・コーニョ」当主の女婿ヴァルテール・フィソーレ氏によって復活し、2000年にランゲ固有品種として正式に認定されています。
 (右)パスタ・エ・ブロッコリ。昨年のノヴェッロ会で登場したパスタ・エ・ズッカと同じく野菜を形が無くなるまで煮込んだソースをショートパスタと絡めて食べる「パスタ・エ・○○」シリーズ、タク店長の得意パスタですね。今回はブロッコリーをベースにしてそこにジャガイモを混ぜ、細かく刻んだプロシュットをカリカリに炒めて出た肉汁と昨年のタルディーヴォの会の時の余り物のチンタ・セネーゼ豚のラルドを加えて煮込んだソースをランチらしくスパゲッティーニに絡めて食べます。具だくさんなパスタが好きな日本人には視覚的に超地味に見えるかもですが一度食べたらハマる素朴で優しい味ですよ。

  そしていよいよ主役の登場です。通常ならボトルで2万円程度で販売するワインなのでグラスワイン用に開けることはまずもって無いのですが前夜にアマローネ好きの常連さんが来店したので是非とも飲んでもらいたくて思い切って抜栓したとのこと。グラスワイン1杯当たりの価格も推して知るべしで流石にポーンと気軽に支払える金額ではないのでメッツォ(=半分)の量と金額でサーヴしてもらうことに。

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↑ジュゼッペ・クインタレッリ「ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スーペリオーレ2005」。使用しているブドウ品種はコルヴィーナ&コルヴィオーネ&ロンディネッラを主体にネッビオーロやサンジョヴェーゼも少量ずつ入っているようで、アマローネの原料となる陰干しブドウの絞り粕が残った大樽の中にワインを入れて再度アルコール発酵させるリパッソという方法が用いられています。
  冒頭で述べたように美味しいワインは多々あります。しかし口に含んだ瞬間にあまりの美味しさに唇が震えるという現象は滅多にあるものではありません。口内いっぱいに広がる香りと長く続く余韻。格の違いを厳然たる事実として感じます。このレヴェルのワインとなるとどんな料理と合うかとかを考える必要は無く、ただワインと相対(あいたい)するのみです。そしてメッツォで丁度良かったなと思いました。1杯当たりの量を減らして1人でも多くの人にこのワインを体感してもらいたいですしあまりに凄いワインなので通常量で呑むとかえって疲れてしまうかもしれません。それにしてもヴァルポリチェッラでこのレヴェルなら良年にしか造らなかったアマローネは想像もできないレヴェルなはず・・・呆然。

  ワインの世界は果てしなく奥深いなと改めて感じた昼下がりでした。 

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