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初和歌山はこーじシェフの城「Caratello」に

  近畿2府4県の中で唯一行ったことが無いのが和歌山県。仕事で阪南市までは行くのですがさらにその先となるともはや異国に行くような感覚です。今回、人生初の和歌山県入りしました。目的地はもちろんあそこです。

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 (左)南海本線難波駅から特急サザンの自由席で和歌山市駅を目指します。特急サザンは指定席と自由席とがあり、始発駅の難波から乗れば自由席でもほぼ確実に座れるのでわざわざ座席指定料金を支払って指定席に座る必要が無いのです。
 (右)約1時間後に和歌山市駅に到着。外観は立派ですけど中身は田舎の駅ですね・・・

  和歌山市駅から徒歩で目的地まで移動。和歌山城が見えますが天守閣まで登っている時間は無いのでスルーして和歌山市役所の裏の方へとまわります。

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↑ここが目的地です。昨年10月まで大阪の本町「LA VINERIA BRAVURA(ラ・ヴィネリア・ブラヴ-ラ)」のシェフを務めていた江村こーじシェフが今年3月に独立開店した「Caratello(カラテッロ)」。こーじシェフは同時に御結婚もされていてダブルでおめでたい話です。

  今回は9人のグループでの突入でしたがその9人のメンバーが、京都・神戸・北大阪・東大阪・徳島(!)・和歌山と実に広範なエリアの住民で構成されています(笑)。
  日曜日の通常ランチメニューはパスタorパニーノのランチセット、ポルケッタランチの2種類のようですが我々はスペチャーレなおまかせコース料理を出してもらいました。

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 (左)左からポモドーロ&梅鶏フェガティーニのクロスティーニ2種盛り、自家製ソプレッサータ&モチェッタ&インサラータ・ディ・マイアーレ。クロスティーニ用のパンもパニーノ用のフォカッチャも奥様の手作りです。異彩を放っているのがモチェッタ。モチェッタとはヴァッレ・ダオスタ州特産の生ハムで元々はアイベックスという山羊の仲間の動物の肉で作られていましたが現代では鹿肉や鴨肉でも作るようでこーじシェフも地元和歌山で獲れた鹿肉でモチェッタを仕込んだとのこと。温度が上がるに連れてシナモンの香りが立ち上ってきて赤ワインが登場するまでちゃんと残しておきましたよ。
 (右)ナスのグリーリア&ファーヴェ&ペコリーノ&スピナッチ・アーリオ・オーリオ。BRAVURAでの懐かしの味の記憶が甦ります。

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 (左)プリモ・ピアットの一皿目はストロッツァプレーティをサルシッチャとピゼッリのサルサ・クレマで。ストロッツァプレーティは延ばした生地を1本1本手で巻いていくという製法の中部イタリアの郷土パスタで、これまでに何人かのシェフの自家製ストロッツァプレーティを食べたことがありますが一口大のサイズのは初めてです。この製法はこーじシェフが昨年に「彼女は以前に東京のリストランテでパスタ担当を務めていてパスタの腕は僕よりも上」と評していた奥様の製法に則ってこーじシェフが一口大サイズに千切っているとのこと。ちなみにサルサ・クレマはパンナ(生クリーム)ではなくラッテ(牛乳)ベースです。
 (右)プリモ・ピアットの二皿目はパッパルデッレ・アル・ラグー・ディ・アニエッロ。パッパルデッレの打ち方が以前と大分変わったなと感じたのですが気候や卵黄の量の加減とのこと。仔羊肉ラグーが濃厚で肉肉しいので以前のフワッと柔らかなパッパルデッレよりもやや厚みを増しているこのパッパルデッレの方がラグーに負けてなくて良いかもですね。

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 (左)セコンド・ピアットの一皿目はカッチュッコ。ズッパ・ディ・ペッシェのことをトスカーナ州沿岸部の湊町リヴォルノではカッチュッコと呼びます。海老の頭の味噌の美味いこと美味いこと。
 (右)セコンド・ピアットの二皿目は豚スペアリブの煮込み。

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 (左)ディジェスティーヴォに合わせて自家製カントゥッチ。
 (中央)お口直しにパイナップルが。
 (右)〆のカッフェ・エスプレッソ。

  ワインもこーじシェフにおまかせでボトルでどんどん開けてもらいました。

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 (左)エミリア・ロマーニャ州のガヴィオリ「スプマンテ ピノ・ビアンコ&シャルドネ」。4月から5月に呑むのにピッタシな桜の花のエチケッタのスプマンテです。
 (中央)トスカーナ州のカルロ・タンガネッリ「ピピリ2013」。ビオロジック農法栽培のトレッビアーノ&マルヴァジア&アンソニカというブレンドなのですがフランスのアルザスワインのニュアンスを感じられ、ブラインドだとアルザスワインだと答えてしまいそうです。
 (右)トスカーナ州のイル・パラジョーネ「チェルム キァンティ・コッリ・セネージ」。このワインを輸入している株式会社仙石の直営店「BIANCOROSSO(ビアンコ・ロッソ)」がすぐ近くということもあり同社にはこーじシェフもかなりお世話になっているのではないでしょうか。かなりフレッシュなタイプのキァンティですがプリモにもカッチュッコにも合わせやすいです。

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 (左)トスカーナ州のイ・セルヴァティチ「キァンティ・コッリ・アレティーナ・リセルヴァ2009」。豚スペアリブに合わせてもうちょっとしっかり目のキァンティの登場。BRAVURAでも御馴染みの株式会社ワインウェイヴが輸入しているワインです。
 (中央)トスカーナ州のマキャヴェッリ「ヴィン・サント・デル・キァンティ2000」。懇意の酒屋のセラーにずっと眠っていたのをまとめて仕入れたそうで市場には流通していないレア物です。
 (右)メンバーの一人Kさんがイタリアで買ってきたポリ「グラッパ バリリ・ディ・トルコラート2010」。3年以上樽熟させたヴィンテージグラッパでおそらく日本には輸入されていないはずです。

  久し振りに食べたこーじシェフの料理。最愛の伴侶を得て自分の城を構えたこともあってか以前に増して美味しくなっています。これからは和歌山まで通うべき理由がハッキリとあります。

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