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若きシェフの王道ビストロ「A volonte」

  基本的に新店開拓をあまりしない私が初めてのお店に行くきっかけの一つに、御馴染みの店で呑んでてたまたま隣席した人がどこかのお店のシェフかソムリエでその御縁から初訪問するというパターンがあります。今回も昨年12月に「たこりき」でたまたま隣席した女性「なかじー」さんが上本町のビストロのソムリエールという御縁での初訪問です。
  そのお店とは、谷町四丁目「Kamekichi Bistro(カメキチ・ビストロ)」スタッフ~フランス修行~天満橋「Usakichi(ウサキチ)」シェフを経て2013年9月に30歳で独立した川田オーナーシェフのお店「A volonte(アヴォロンテ)」。ランチでいきなり訪れたのでなかじーさんこと中島ソムリエールを驚かせてしまいました(汗)。

 AB2種類のランチメニューについて中島ソムリエールに聞くと「Bは皿数もですが素材がAよりも上です。でもAもメイン料理は固定で選べないものの前菜が盛り合わせになっていてお得感ありますよ」とのこと。せっかくなのでBを選択しましたが他のお客さんが食べているAの前菜盛り合わせとメイン料理を見てそのボリュームにビックリ!ボリュームだけならAでもBに遜色無さそうですね。
  さて、Bは本日の前菜&本日のスープ&5種類から選べるメイン料理&谷町六丁目「IENA」のバゲット&本日のデセール&食後の飲み物という構成。
  中島ソムリエールと初めて会ったのがたこりきだということからも分かるようにマイ・ベスト・ソムリエールことタミさんと同じく中島ソムリエールもまたヴァン・ナチュール愛の人です。「TAVERNETTA da KITAYAMA(タヴェルネッタ・ダ・キタヤマ)」スタッフのマッキーさんとは「DAIGAKU(ダイガク)」時代の同僚で、阿波座「PASSE(パッセ)」の真弓ソムリエールともお知り合いとのこと。

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 (左)本日の前菜は初カツオのミ・キュイに玉ねぎコンフィ添え。ミ・キュイとは半生状態を指す言葉で言うなればカツオのタタキですね。カツオの下に敷かれた新玉ねぎは低温加熱で甘味を引き出されていて、初カツオが脂少な目でやや淡泊なのでパンチの効いたニンニクのオイルソースがかけられています。
 (中央)本日のスープはミネストローネ。フレンチなのにミネストローネ!?という疑問は置いといてその量に驚かされますが野菜の甘味が心地よく意外にペロリと食べられてしまいます。
 (右)チリのアグリコーラ・リュイット・リミタダ「キュヴェ・デ・ブラッスール ゴルド・ブランコ2014」。従来のチリワインの概念を覆す存在と評判のリュイットのワインをようやく呑むことができました。オーナーのルイアントワーヌ・リュイット氏は亡マルセル・ラピエール氏の元でワイン造りを学んだフランス人で、フランスではなくチリで自身のワイナリーを開いた人です。2006年に最初に興したワイナリーは2010年のチリ大地震で倒壊、全てを失いながらもアグリコーラ・リュイット・リミタダとして再スタート。このワインはモスカテル・デ・アレハンドリア(マスカット・オブ・アレキサンドリア)100%で45日間のマセラシオン(果皮浸漬)を行っていて、グラスから立ち昇る香りはホワイトペッパーやクローブ等のスパイスにトロピカルフルーツが入り混じったニュアンス。オレンジワイン好きなら間違い無く好きなワインですよ。

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 (左)5種類のメイン料理から選んだのはフランス産ホロホロ鳥のロティにミックスベリーソース。ホロホロ鳥の豪快な量もさることながらガルニチュールの野菜のデカいこと!ソースもたっぷりです。でも食べられちゃうんですよね。
 (中央)再びアグリコーラ・リュイット・リミタダ「パイス・デ・ユンベル2014」。リュイット氏のワインの代名詞がパイス。パイスは500年前にチリに持ち込まれた最初のワイン用ブドウ品種と言われ、ブドウ農家が自家消費ワイン用に栽培し続けてきたパイスに着目してワイナリーの中心品種に据えています。パイス・デ・ユンベルにはパイス92%とカリニャン&モスカテルで合計8%をブレンド。これまでチリワインでは見たことの無い鮮やかなルビーレッドとキレイさ。
 (右)スペインのカタルーニャのパルティーダ・クレウス「ヴィネッロ2013」。北イタリアのピエモンテ州出身のマッシモとアントネッラがカタルーニャの地に惹かれてワイン造りを行っているそうで、良い意味での梅っぽさ、酸っぱさのある赤ワインです。

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 (左)本日のデセールはピスターシュのブランマンジェにイチゴのソース。3種盛りみたいなのを予想していたらデセールもガッツリな量です。
 (右)ロワール地方のステファン・ベルナドゥー「ランブレ」。極上のレーズンが液体化したかのような上品な甘さ。

  厨房内でも元気の良い川田シェフはまだ32歳という若さですが作る料理は直球の王道ビストロ料理。ガッツリな量ながら飽きずに食べ切れる味の構成。ここでならフレンチの基本であるドゥ・プラ=前菜と主菜の二皿で完結・満足できるスタイルを堪能できます。

<後日追記>
  ランチAの方も後日に食べに行ってみました。

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 (左)前菜の盛り合わせには、紫キャベツのマリネ&ケーク・サレ&稚鮎のエスカベッシュ&タラとジャガイモのブランダード&てんこ盛りのサラド・ヴェール。この一皿とバゲットのみで完結してしまいそうな量にしてワイン呑ませる気満々な構成(笑)。
 (中央)蒸し煮で柔らかくした豚バラ肉の表面をカリッと香ばしくカラメリゼ。そしてたっぷりのレンティーユ(=レンズ豆)煮込みとピューレ・ド・ポム・ド・テールを添えて。
 (右)デセールはリ・オレ、つまり米のミルク煮込みですね。スペインにもアロス・コン・レッチェという同様のデザートがあり、このリ・オレにはスペイン産の米を使っているそうなのでアロス・コン・レッチェに近いですかね。米を主食とする日本人には米を牛乳で甘く煮てデザートにするというのは受け入れられにくいようで一口食べて残してしまうお客さんもいるとか。メチャクチャ美味しいリ・オレなのに勿体無いことです。

  ランチAだけでも十分に満足できるクオリティーです。もはややり過ぎな位に手が込んでますよ。

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