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ボーヌ最古にして新鋭クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ

  先日に我が東大阪市が誇るインポーターである株式会社モトックスの某氏よりワインメーカーズディナーの案内が届きました。来阪する生産者の名前「クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ」を聞いてすぐにピンと来ました。以前に堺東の名店「i-ROAS(アイローズ)」にて呑んだことがありその美味しさが忘れられない生産者ではないですか!(その時の記事はこちら

  という訳でワインメーカーズディナーに参加してきました。会場は心斎橋アメリカ村にある「ダイニング・ウィズ・ワインそむりえ亭」。そうです、ホテル日航大阪でソムリエを20年以上務め、京橋「Wine Bar base」ニカウ松本オーナーソムリエの先輩であり、日本ソムリエ協会マスターソムリエである樋口オーナーソムリエのお店です。非常に敷居が高いので今まで未訪問だったのでこれがそむりえ亭デビューとなりました。

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↑店奥の個室に案内されました。今回はお店側の募集枠(13席)とは別にインポーター&ワインショップ側の募集枠(5席)があり、後者の枠での参加者用の個室です。この部屋に男5人が閉じ込められ、いや封印され、でなくてVIP待遇を受けました。

  今回の主賓はクロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ当主ジョルダン・アンドリュー氏。ブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区オークセイ・デュレス村にある区画クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌは9世紀にクリュニー派修道僧によって発見され、その後は6世紀に渡ってシトー派の修道僧に所有され続けた由緒ある区画で、2008年にアンドリュー家がこの区画を買収してドメーヌ名にしています。つまりコート・ド・ボーヌでも最古の区画を所有しながらドメーヌとしての歴史は10年に満たない新鋭という訳です。30代でドメーヌ当主になったジョルダンさん、見るからに育ちが良さそうな人で聞けばやはり実家は元々はホテル経営をしていた家柄で資金は潤沢なようです。ところがワイン造りに関してはとことん自然派な人で、2008年のドメーヌ設立当初からビオロジック農法を実践し、翌2009年からはビオディナミ農法を導入。

<ワインリスト>
1.ボーモン・デ・クレイエール「グラン・レゼルヴ・ブリュットNV」
2.クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ「ブルゴーニュ・アリゴテ レ・ファ2011」
3.クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール オー・スレ2008」
4.クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ「オークセイ・デュレス ムーラン・オー・モワーヌ・ブラン2011」
5.クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌ「ポマール・プルミエ・クリュ クロ・オルジュロ2010」

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 (左)乾杯は同じくモトックス輸入のシャンパーニュで。
 (右)アミューズはグジェールとタルト・フランベ。胡麻パンも自家製とのこと。

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 (左)レ・ファというのはポマール村にあるわずか0.22haの区画の名称で、そこで育つアリゴテだけを使って1000本程しか造られない稀少な白ワインです。ステンレスタンクでの主発酵の後にステンレスタンクとオーク樽内でマロラクティック発酵を行い、フランス産オーク樽で10ヵ月熟成。ジョルダンさん曰く「アリゴテの特徴である攻撃的な酸を和らげるために樽熟成させるので樽香が効き過ぎたらダメだから新樽は使わない。アリゴテと言うとカクテルのキールのベースになる白ワインで知られているが僕のアリゴテは絶対にキールに使わないで!」。言われなくてもこんな稀少なアリゴテをカクテルに使いますかいな(笑)。樋口マスターソムリエの判断で18時30分に冷蔵庫から出しておいて客席にサーヴされる頃に丁度良い温度になるようにされていました。
 (右)焼きテット・ド・フロマージュ(もしくはフロマージュ・ド・テット)。アリゴテとテット・ド・フロマージュとの相性の良さは過去にも実証済みなのでこれはもう食べる前からレ・ファと合うことは確実です。焼くことでゼラチン質がより強調されていて予想以上に完璧にマリアージュしています!

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 (左)モトックスの倉庫で保管していたこの日の取って置きワイン。アンドリュー家がクロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌを買収した2008年のヴィンテージ、つまりジョルダンさんにとってのファースト・ヴィンテージなのです。カテゴリーはACブルゴーニュですがポマール村にある畑のピノ・ノワールを贅沢に使用しているので村名クラスかそれ以上のクオリティーですよ。i-ROASで呑んだ2010年ヴィンテージも美味しかったですがこの2008年はスゴイ凝縮感です。まさに赤い果実のエキス!
 (右)出汁をたっぷり効かせたアスパラガスと百合根のロワイヤル。出汁とピノ・ノワールとの親和性はよく知られていますがこれまた完璧なマリアージュ。

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 (左)あえてオー・スレよりも後にサーヴされたオークセイ・デュレス白。呑んで納得、まるでムルソーのようなボリューム感でブラインド・テイスティングでムルソーと言うプロも多いとのこと。それもそのはず、クロ・デュ・ムーラン・オー・モワーヌの中でもムルソー村との境界沿いにある区画のシャルドネを使っているのです。
 (右)ハチキン地鶏とフォアグラのバロンティーヌ。もはや言うまでも無く完璧なマリアージュです。

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 (左)オー・スレ2008年も素晴らしかったですがこのワインはさらに格が違う美味しさです。クロ・オルジェロはアンドリュー家が単独所有している1級畑。
 (右)穴子のポム・パイヤッソンに穴子の出汁とヴィネガーで作ったソース。地鶏の後に穴子が来たのは意外でしたが千切りジャガイモの衣で包まれてしっとり焼き上げられた穴子とポマールとのマリアージュもまた最高。

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↑最後のデザートは春らしくイチゴのカップデザート。

  樋口マスターソムリエ、まさにソムリエの中のソムリエの存在感。よく通る声は店内の雰囲気を絶妙にコントロールし、関西ダジャレソムリエ協会会長の異名に相応しいダジャレのオンパレードで笑わせ(一例が「アリゴテ飲んでアリゴテうございます」)、ワインと料理とのマリアージュも完璧過ぎます。

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