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巨匠を継ぐ者 マストロべラルディーノ10代目当主が来阪

  「マストロべラルディーノ」がカンパーニア州だけにとどまらずイタリア全土を代表する生産者であることに異論の余地は無いと思います。9代目当主アントニオ・マストロべラルディーノ氏は、第二次世界大戦後のカンパーニア州で他の生産者が土着品種のアリアニコやグレコの樹を抜いて国際品種に植え替えていく中で土着品種の重要性を訴え続けた人です。カンパーニア州にはタウラージ、フィアーノ・ディ・モレッリーノ、グレコ・ディ・トゥーフォという3種類のDOCGがありますが、アントニオさんの尽力が無ければこれらのワインがDOCGに認定されるどころかブドウ栽培そのものさえ途絶えていたかもしれないのです。
  そのアントニオさんの訃報が伝えられたのが今年の1月末のこと。かって「マストロべラルディーノな夜」で垂直テイスティングも経験し、特別な思い入れのある生産者なだけに衝撃を受けました。今回、アントニオさんの跡を継いで10代目当主となった息子のピエロさんとお会いできるという素晴らしくレアな機会に恵まれました。

 メーカーズ・ディナーの主催は天満橋のワインショップ「Wine Glorious(ワイン・グローリアス)」、会場は土佐堀沿いにこの8月にオープンしたばかりの牛串焼きとワイン「仐庵ROAN」。焼き肉「万両」の姉妹店ということになるようです。

  マストロべラルディーノとしての正式な設立は7代目当主アンジェロさんの時代である1878年ですが1700年頃には現在の拠点であるイルピニア地方アトリパルダ村にて自社瓶詰めを開始していて、その当時の2代目当主ピエトロさんがマストロの称号を授与されて以降マストロべラルディーノ家となったそうです。
  年間生産本数は220万本にも及び、株式会社モトックスが現在日本に輸入している15種類のワイン以外にもロザートやグレコの単一畑ワイン等もあるそうです(日本に輸入していないのはビジネス上の判断)。スプマンテだけは醸造に手が掛かり過ぎて畑仕事に影響が及ぶとの理由で全く造っていません。また、カンパーニアの土着品種を守ることが自分達のミッションであり国際品種には全く興味が無いとのこと。

<ワインリスト>
1.ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズーヴィオ・ビアンコ2013
2.フィアーノ・デイ・アヴェッリーノ2013
3.ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズーヴィオ・ロッソ2013
4.レディモーレ イルピニア・アリアニコ2011
5.ラディーチ タウラージ・リゼルヴァ2001
6.チェント・トレンタ タウラージ・リゼルヴァ1999マグナム
7.ヴィッラ・デイ・ミステーリ2004

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 (左)通訳はモトックスの市橋氏。市橋氏はワインスクール「ACADEMIE DU VIN(アカデミー・デュ・ヴァン)」の講師も務めているので参加者のほとんど全てが市橋氏の教え子という超アウェーな場に来てしまいました(汗)。
 (右)ワインリストの1~4のワインがズラリと。
 ラクリマ・クリスティはビアンコがコーダ・ディ・ヴォルペ100%でロッソがピエディ・ロッソ100%。レディモーレはラディーチ タウラージと同じアリアニコ100%ですがラディーチとはクローンが違うのと熟成期間の長さも半分です。

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 (左)「根源」や「根っこ」を意味するラディーチというワイン名はアントニオさんの地元愛の表れなのだそうです。1980年9月にカンパーニアで大地震がありどこの生産者も被害が出てワインを十分に熟成させずに早く出荷して換金しようという動きに対して「皆で頑張ろう」という想いを込めての命名なのだとか。
 (中央)チェント・トレンタはスーパーグレートヴィンテージの1999年にのみ生産された幻の赤ワインでWine Gloriousで秘蔵されていた辻オーナーの私物を提供していただきました。とてつもない美味しさです!
 (右)レア度ではチェント・トレンタをも上回るのがこのヴィッラ・デイ・ミステーリ。かって「マストロべラルディーノな夜」で飲んだのが最初で最後かと思っていたら6年3ヵ月振りに再会できました。もちろんこれも辻オーナーの私物です。当初は希望者にのみ有料で出すという話でしたが非常に貴重なワインなので全員で少しずついただくことになりました。

<コース料理>
1.塩ハート脂身あり・脂身無し ミノワサビ ミノ梅肉
2.タン塩
3.アンチョビしいたけ
4.スモークタンサラダにニンジンとマンゴーのドレッシング
5.牛つくねハンバーグにトマトソースとチーズのせ
6.特上ロース肉をステーキソースで
7.アイスクリーム

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↑人気焼き肉店の系列店なだけにお肉の質は流石です。でもワインに予算がかかり過ぎてしまったのかワインに比して料理は全体的に物足りない印象でした。


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