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超ソムリエール登場!新生たこりき

  1月から営業時間が延長している「たこりき」にさらに三つの大きな変化がありました。一つ目の変化は、営業時間の大幅な変更で2/15以降は次のようになります。

平日:15時~23時(18時までノー・チャージ、18時以降チャージ300円)
土日祝:12時~23時(18時までノー・チャージ、18時以降チャージ300円)
定休日:3月から毎週火曜日


  二つ目の変化は、メニューのマイナーチェンジ。タコ焼きワインバースタイルをより推し進めていくために一品メニューが増え、前菜盛り合わせやメイン的ボリュームのある料理も登場しました。
  そして三つ目にして最大の変化が、ソムリエールが常駐するようになったこと。本店「豚玉」の高橋ソムリエールがたこりきに人事異動し、昨年末までの夜の会員制営業でサーヴィスを担当していた今吉オーナー夫人が豚玉に復帰。これまでグラスワインは泡白赤が各2種類ずつでしたがこれからは高橋ソムリエールがお客さんとコミュニケーションを取りながら随時セレクトしていくのでグラスワインリストも無くなりました。

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 (左)新メニューのたこりき温泉。「こんぶ土居」の昆布と鰹で取った出汁の中にタコ焼き4個が浸かっていてエエ湯加減に見えます(笑)。出汁が非常に濃厚です。このメニューのために特別に濃厚に抽出した出汁なのかと思ったら、タコ焼き用の出汁と全く同じだそうでこの出汁に小麦粉を溶いて焼いているとのこと。これだけ濃厚で贅沢な出汁でタコ焼き焼いたらそりゃ出汁の香りと味がしまくる絶品タコ焼きが出来上がる訳です、超納得!
 (中央)前菜3種盛り合わせ。前菜盛り合わせは3種盛りと5種盛りとがあり、3種盛りの場合はキッシュ&ポテトサラダ&キャロット・ラペという組み合わせが基本のようです。
 (右)鴨と豚のリエットはワインが進むクンです(笑)。

  未だ豚玉に行ったことが無いので高橋ソムリエールとも全くの初対面。先ずは御挨拶から始まり、色々とコミュニケーションを取って行きます。なにせこちらは先方がどのようなワインをセレクトするのか、先方はこちらがどんなワインが好みでどれだけ呑むのかを全く知らない手探り状態なので、お互いのワインの好みを知るためのコミュニケーションが必要なのです。

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 (左)イタリア・シチリア州のマルコ・デ・バルトリ「ピエトラネラ2011」。「今アタシが一番呑みたい気分の白ワインです」と薦めてもらったこのマルコ・デ・バルトリ、インポーターが株式会社ヴィナイオータなので言うまでも無く超個性派の生産者です(注:株式会社仙石でもここのカンティーナのワイン取り扱っていますが今回のこのボトルはヴィナイオータの取扱いです)。ジビッボ=モスカート・ダレッサンドリア100%らしい甘い蜜のような香りがしますが呑むとすっきりシャープでドライ、前菜3種のどれとも調和します。
 (左)フランス・ブルゴーニュ地方のラ・スール・カデット「ヴェズレイ・シャルドネ2010」、インポーターは株式会社コスモ・ジュン(現在は株式会社ディオニーに事業譲渡)。ACヴェズレイはコート・ド・ニュイ地区とシャブリ地区との間に位置する白ワインのみに認められるアペラシオンで、この地にあるドメーヌ・ド・ラ・カデットの当主ジャン・モンタネ氏の息子ヴァランタン・モンタネ氏が立ち上げたネゴシアンがラ・スール・カデットです(2010年のネゴシアン創立時でヴァランタンさんは弱冠25歳)。「すっきりしたピエトラネラから一転してこちらは旨味たっぷりタイプです」との高橋ソムリエールの説明通り、エキスがギュっと凝縮していてキッシュとよりよく合います。

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 (左)オーストリアのイラ・ゼメッシュ「ブラウフレンキッシュ・トラディツィオン2008」、インポーターは株式会社エステート・ワインズ。「アタシの大好きなワインなんですよ」とまさかのちょい熟成したブラウフレンキッシュが登場!このブログにブラウフレンキッシュのワインが登場するのは「新世界で独瑞奥ワイン会」以来4年7ヵ月振りです。ピノ・ノワール的なニュアンスと土っぽさとがシチリア島の土着品種ネレッロ・マスカレーゼに似ているなと感じます。ちなみに高橋ソムリエール「ネレッロ・マスカレーゼも好きですよ」とのこと、やはりな。
 (右)イタリア・ピエモンテ州のトリンケーロ「ロッソ・デル・ノーチェNV」。私がトリンケーロ大好きなことがバレているのか!?トリンケーロのフラッグシップであるヴィーニャ・デル・ノーチェの複数ヴィンテージをブレンドするのでNV=ノン・ヴィンテージになるのですがむしろバランス取れて非常にクオリティーの高い赤ワインです。ちなみにこのブログでの登場は「イタリアワインとパスタの魔術師」以来2年半振り。

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 (左)フランス・アルザス地方のクリスチャン・ビネール「サヴール・プリンタニエール2012」。シルヴァーネルを主体にリースリングやオー・セロワ等を使い毎年ブレンド比率を変えながら造る白ワインが「赤ワインの後の締めにいいでしょう」と登場。
 (中央)ヴィニャイ・ダ・ドゥリーネ「ヴェルドゥッツオ・フリウラーノ」は「アタシからの一杯です」とサーヴィスしていただきました。昨年夏に「TAVERNATTA da KITAYAMA」での郷土料理会の締めにも登場したのでその話をすると、同店の魚見マネージャーソムリエのことも当然御存知でした。
 (右)〆シャンパーニュにミッシェル・フルディーナ「ブリュット・レゼルヴNV」。

  聞けば以前には北浜「La Tortuga(ラ・トォルトゥーガ)」や玉造「Le Pilier(ル・ピリエ)」にも在籍していたことがあるという高橋ソムリエール、経験豊富なスゴイ人です。この人こそたこりきを完成形へと導くラスト・ピース的存在と言っても言い過ぎではないかと。サーヴィスのクオリティーが明らかに別の次元にまで上がりました。決してこれまでのたこりきのサーヴィスに不満があった訳ではないのですが、もう一歩も二歩も進んだ当意即妙なサーヴィスが実現するのです。今回のファースト・コンタクトでワインの好みが合致することが確認されましたので今後はさらにおもしろいことになって行きそうでワクワクしますね。


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