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第1回アントンnight カンパーニア編

  京町堀の老舗ナポリ料理店「Ristorante e Pizzeria Santa Lucia(サンタ・ルチア)」の看板ソムリエである尾畑ソムリエ。「JET CUP(イタリアワイン ベスト・ソムリエ・コンクール)」出場の常連でもあり、Santa Luciaオーナーシェフのスパノ寿照比男さんから命名されたイタリア名がアントニオで通称:アントンさん。そのアントンさんがシフト勤務の休日を利用して他の飲食店とコラボする企画「アントンnight」の第1回目カンパーニア編が催されました。
  会場はアントンさんと5年来の付き合いの梅尾オーナーシェフ(通称:梅っちさん)のお店「Linea7(リネア・セッテ)」。梅っちさんと言うとピエモンテ料理とトスカーナ料理のイメージが強いですが、元々イタリア料理人としてのスタートはピッツァイオーロであり渡伊した最初の地もカンパーニア州だったそうなのでナポリ料理も決して専門外ではないという訳です。

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↑ワイングラスを洗浄中のアントンさん(左)と料理を盛り付け中の梅っちさん(右)。ここに生野区の「ニシノ酒店」西野嘉高組長を加えて巨漢三兄弟となります。

  アントンさんセレクトの圧巻のカンパーニアワインリストはこちら↓
 
<ワインリスト>
1.フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ「ドゥブル ファランギーナ2005」
2.マストロベラルディーノ「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズーヴィオ・ビアンコ2011」
3.カンティーネ・ファッロ「カンピ・フレグレイ ファランギーナ2012」
4.ヴィッラ・ディアマンテ「グレコ・ディ・トゥーフォ」
5・ロッカ・デル・プリンチぺ「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」
6.カーサ・ダンブラ「イスキア・ロッソ ペッレ・パルンモ2011」
7.テヌータ・サン・フランチェスコ「コスタ・ダマルフィ トラモンティ・ロッソ」
8.ヴィッラ・マティルデ「カマラート1999」
9.モンテヴェトラーノ「モンテヴェトラーノ1999」
10.カンティーナ・デル・タブルノ「ファランギーナ・パッシート ルスコロ2004」

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 (左)ドゥブルは、カンパーニア州のモダン派の大御所フェウディ・ディ・サン・グレゴリオとフランスのシャンパーニュのスーパー生産者ジャック・セロスとがコラボして誕生したスプマンテとしてあまりに有名ですよね。2005年ヴィンテージとなるとガスはあまり感じず、南国系フルーツや蜂蜜のニュアンスが強く出て来ていてトロ~ンとしています。
 (中央)フェウディ・ディ・サン・グレゴリオと対極をなす伝統派の大御所マストロベラルディーノが造るラクリマ・クリスティ白はコーダ・ディ・ヴォルぺ100%(DOC上は他品種とのブレンドも可能)、バランス取れた造りですが今一つ特徴に欠けるとも言えます(この白ワインの活躍振りについては後述します)。カンティーネ・ファッロは数万年前の火山噴火によって出来たカルデラ盆地内に畑を持ち、ビオロジックで育てているプレ・フィロキセラの樹のファランギーナ100%で造るこのカンピ・フレグレイは驚くほどにミネラル豊かです。
 (右)フィアーノはかって絶滅寸前の危機にあったのをマストロベラルディーノが復興させた品種で個人的にフィアーノこそがカンパーニア州の白ブドウで最高のポテンシャルを持つ品種だと思っています。そのフィアーノに匹敵するポテンシャルを持つとアントンさんが推すのがグレコ。ロッカ・デル・プリンチぺはフィアーノのワインだけを造っているフィアーノのスペシャリスト。ヴィッラ・ディアマンテもフィアーノを得意とする生産者ですが今回はグレコ・ディ・トゥーフォの方。まさにカンパーニア最高の白ワインの競演!

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 (左)カーサ・ダンブラはナポリ湾に浮かぶイスキア島で土着品種のペッレ・パルンモやビアンコレッラを栽培しているワイナリー。ピエディ・ロッソと同品種と言われるペッレ・パルンモ主体のイスキア・ロッソはまろやかな赤ワインで魚料理とも合わせやすいのです。ユネスコの世界遺産にも認定されているアマルフィ海岸線の北側の崖上トラモンティにて2004年に創立したばかりのテヌータ・サン・フランチェスコはトラモンティ土着品種のティントーレを主体とした綺麗な果実味の赤ワインを造っています。
 (中央)ヴィッラ・マティルデは弁護士のフランチェスコ・パオロ・アマローネ氏がローマ時代の伝説のワイン「ファレルノ」の再現を目指して立ち上げたワイナリーで、中でもカマラートは良年のみに樹齢の最も高いアリアニコとピエディ・ロッソを用いて造られるスペシャル・キュヴェ。一方、写真家のシルヴィア・インパラート氏が生み出したモンテヴェトラーノはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体としてメルローとアリアニコをブレンドするというボルドーワインを彷彿させるスタイルから「南のサッシカイア」とも賞されます。カマラートがカンパーニアの土着品種のポテンシャルを最大限に引き出すワインだと言えれば、モンテヴェトラーノは国際品種と土着品種とが交わり合ってカンパーニアワインの新たなスタイルを築いたワインと言えましょう。どちらも甲乙付けられない素晴らしいワインでした!
 (右)カンティーナ・デル・タブルノはプレ・フィロキセラのアリアニコ100%で造るスーパーカンパーニアワイン「ブエ・アピス」で有名な生産者協同組合。このルスコロは10月後半に収穫したファランギーナを2~3ヵ月間乾燥させてから発酵を行い、バリックにて12ヵ月間熟成させた甘口ワインです。

  梅っちさんによる今宵限りのナポリ料理コース。

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 (左)アンティパスト・ミストは、ナポリの定番前菜であるゼッポレ&パルミジャーナ・ディ・メランザーネにミョウガのピクルスを添えて。ゼッポレは桜海老とワカメ入り。パルミジャーナ・ディ・メランザーネはパルミジャーノとナスとトマトソースの重ね焼きのことです。
 (中央)「〆ハマチです(笑)」と梅っちさんが言うハマチのマリナータは今回のコース料理の中で意外性№1の料理。もちろん味も文句無し!ラクリマ・クリスティ白とカンピ・フレグレイはワイン単体で呑むならカンピ・フレグレイの方が優れたワインだと感じますが〆ハマチと合わせることでラクリマ・クリスティ白が食中酒としての実力を発揮します。ここにアントンさんの狙いがあったのです。
 (右)しっかりした造りであるフィアーノとグレコに合わせてプロシュット・コットとリコッタのラヴィオリ。

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 (左)魚介のトマトソースリゾット。イスキア・ロッソとトラモンティ・ロッソに合わせての魚介リゾットに参加者から「魚介と赤ワインとが合うなんて!?」と驚きの声が上がり、ニヤッとするアントンさん。
 (中央)熟成蝦夷豚の骨付きロース肉のアッローストをヴィネガー風味で(中央)。セコンド・ピアットに行く前に梅っちさんの「お腹の具合はどうです?まだ食べられますか?」との質問に皆さん「まだまだ食べられる!」と余裕の返事。それならばと梅っちさんが熟成蝦夷豚の骨付きロース肉の塊を冷蔵庫から取り出してきて肉包丁でぶった切る様子を見ていると、1切れの厚みがどう見ても3センチはあります!重量も軽く300グラムはあるのでは!?これを女性と2人でシェアして食べたのですがヴィネガーの酸味が効いているおかげか見かけよりもサッパリと食べられました。
 (右)ババは発酵生地にラム酒をたっぷり吸わせたナポリ名物菓子。アルコール苦手な人が食べたら確実に酔っ払うでしょうね。

  普段あまり南イタリアのワインを呑まないのですが(決してキライとか苦手という訳ではないです)、カンパーニアワインの多様性と魅力を存分に堪能しました。そして改めてアントンさんがスゴイソムリエであると認識しました。第二弾、第三段が楽しみです。

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