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OPIUM 30年の歴史と感動のホスピタリティ

 大阪市西区の靱公園周辺はこの2年程の間にイタリア郷土料理に特化したお店が急速に増えてきていますが、そのずっと以前から同地でイタリア文化を発信し続けている老舗中の老舗イタリア料理店「OPIUM(オピューム)」に念願叶って初訪問してきました。同店は大正12年(1923年)に建築された「崎山ビル」にて西本オーナーが「OPIUMU=阿片のようにお客さんが癖になって忘れられないレストラン」をコンセプトにして1985年に創業し、2012年2月に崎山ビルから徒歩1分程の一軒家の建物に移転オープン。
  私にとってOPIUMと言えば石垣ソムリエールのいらっしゃるお店という認識でした。石垣ソムリエールは、「闘うワイン商」川頭さん&ジョヴァンナ夫人、「Santa Lucia(サンタ・ルチア)」尾畑ソムリエ、「Enoteca il Soffione(エノテカ イル・ソッフィオーネ)」三吉店長、「Osteria La Cicerchia(オステリア ラ・チチェルキア)」連シェフらも所属しているイタリアワイン普及団体「Amici Vini Italiani(略称A.V.Iアヴィ)」のリーダー的存在。まさに「Cantinetta Barbera(カンティネッタ・バルベーラ)」の森マネージャーソムリエと並んで関西イタリアワインソムリエ会の頂点に位置する人です。そのような凄いソムリエールさんのサーヴィスとは?気になります。なので石垣ソムリエールと既知の間柄のお方に食事会のセッティングをお願いしていたのです。

  私達4人の席は2階のテーブル席です。厨房のある1階にも何席か配置されているようですが2階がメインフロアーとなっていて、高い天井に回るプロペラ、ワインボトルを花瓶のように用いてそこからにょきッと突き出たアーチ型のランプ、白のテーブルクロスとその上に並べられたカトラリー等々が都会の喧騒を忘れさせてくれます。以前の崎山ビルの様子を知らないので比較することはできないのですが、おそらく以前の雰囲気をそのまんま新店舗に持って来られたのではないかと推量されます。

  コース料理は、アンティパストその1&アンティパストその2&プリモ・ピアット&セコンド・ピアット&自家製パン&ドルチェ&食後のドリンクという構成で内容はおまかせでお願いしていました。各料理に合わせたワインももちろんおまかせで。

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 (左)アンティパストの一皿目は、24ヵ月熟成生ハム&フィノッキオーナ&サラーメ&鶏レバーパテのクロスティーニ&ゴボウのバルサミコ煮の盛り合わせ。流石にハム類も上質の物を仕入れてはりますね、脂の甘味が違います。
 (右)乾杯のスプマンテはアンティカ・フラッタ「フランチャコルタ・ブリュットNV」。OPIUMで定番中の定番フランチャコルタだそうでシャルドネ100%のブラン・ド・ブランです。ハム類の脂をすっきりと洗い流してくれます。
 
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 (左)アンティパストの二皿目はマスのマリネ・胡瓜のソース添え。
 (右)合わせる白ワインはトレンティーノ・アルト・アディジェ州のケラーライ・テルラーノ「ミュラー・トゥルガウ2011」。今年で創業120周年を迎えたテルラーノはイタリアワイン好きの間ではよく知られた生産者協同組合ですが石垣ソムリエールも大好きな生産者だそうで、日本国内にほとんど輸入されていないミュラー・トゥルガウを選んだ理由の説明も非常に熱の籠ったものでした。ミュラー・トゥルガウの特徴の一つである若草を連想させる香りと胡瓜の青っぽさとがドンピシャ!

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 (左)プリモ・ピアットはローマ州の名物料理であるブカティーニ・アッラ・アマトリチャーナ。アマトリチャーナ(アマトリーチェ風)の語源であるアマトリーチェ村はローマ州ではなくラツィオ州にある村ですが、アマトリーチェ村周辺の高原まで羊の餌となる牧草を求めて羊を連れて行ったローマの羊飼い達と村の人達との交流からこの料理の原型が生まれたと言われています。現在のアマトリチャーナとの最大の違いはトマトソースを使用していないこと(トマトは元々ヨーロッパに存在しておらずトマトソースが誕生したのは西暦1800年台前半のことと言われる)。
 (右)トスカーナ州のモンテニドーリ「カナイウオーロ・ロザート2012」。モンテニドーリはヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノの著名な造り手で、カナイオーロ100%で造るこのロザートは日本には数ケース程しか入ってきていない貴重品です。淡いサーモンピンクは色合い的にもアマトリチャーナのトマトソースと合うし、グアンチャーレの肉の旨味も溶け込んだトマトソースに負けない芯の強さもありながら清涼感もバッチシ。

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 (左)セコンド・ピアットは長崎産もち豚とイチジクのアッロースト。この料理のポイントは焼いたイチジクなのですよね。
 (右)トスカーナ州のレ・ポタッツィーネ「ロッソ・ディ・モンタルチーノ2006」。赤ワインはヴァッレ・ダオスタ州のグロシアン、ピエモンテ州のプロドゥットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ、ヴェネト州のヴァルポリチェッラ・リパッソ、そしてこのレ・ポタッツィオーネの4本の中から1本を選ぶことになったのですが、今回の食事会開催の言い出しっぺである私が選択権を与えられたのでエチケッタを一目で気に入ったレ・ポタッツィオーネを選択しました。我ながらこの選択は完璧だったと自負しております。ワイン自体が素晴らしい上にイチジクとコンビを組むもち豚とのアッビナメントも最高。

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 (左)ドルチェ・ミスト。
 (右)石垣ソムリエールお薦め食後酒のディスティッレリア・グアルコ「カッフェ」。この食後酒はピエモンテ産グラッパをベースにしてブラジル産コーヒーをブレンドした香り豊かなリキュールです。

 最後のレ・ポタッツィオーネ以外はグラスワインだったのですが、石垣ソムリエールは結構ドボドボと注いでくれます。「だって、ちょこっと呑んだって美味しくないじゃないですか!美味しいものはいっぱい呑まないと!」との嬉しいお言葉に一同拍手喝采(笑)。料理に合わせてどうしてこのワインを選んだのか、そこの生産者への石垣ソムリエール自身の想いを籠めながらも押し付けめいたものは一切無い説明。サーヴィスのプロフェッショナル中のプロフェッショナルのお仕事、素晴らしいホスピタリティに感動しました。


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