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ローラン・バルツ来阪 

  ワイン呑み仲間にアルザスワイン好きな方々が多くて、東京には「ジョンティ」というアルザス料理とワインの専門店まであると聞き羨ましく思ってたりしました。よくよく考えるとアルザスの生産者イベントにはこれまで参加したこと無いのですよね。そんな中、アルザスのローラン・バルツという生産者のメーカーズディナーのお誘いを受け、参加を即決しました。

  主催は和泉市にあるワインショップ「Tom Garson(トム・ギャルソン)」の冨尾店長で、会場は北浜の「La Tortuga(ラ・トォルトゥーガ」の二階にある姉妹店「Le BOIS(ル・ボワ)」

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↑ローラン・バルツ氏はベンヴィール村のブドウ栽培農家の3代目で、祖父の代に第二次世界大戦でベンヴィール村が荒廃してしまったために父親の代までは栽培したブドウを協同組合に売っていて自家瓶詰めのワインは造っていなかったそうです。ディジョン大学で醸造学を学んだ後、ボルドー地方のシャトー・ムートン・ロートシルトやシャンパーニュ地方、ブルゴーニュ地方、レバノン、南アフリカ、カリフォルニア、インド、オーストラリアでも修行し、1998年に父親が急死したために実家に戻って家業を継ぐことに。最初は父親と同じように栽培したブドウを協同組合に販売しながら徐々に栽培方法をビオロジックに移行させて行き、ついに2004年に念願の自家元詰めワインのファーストリリースに漕ぎ着けたそうです。
  バルツ氏は現在4.5haの畑を所有していますが、それは27ヵ所に細分化された区画の合計であり、土壌の種類だけでも7種類あってそれぞれの土壌に最適のブドウを栽培するからブドウの種類も7種類あるとのこと。2007年に雹害で畑の9割が被害を受けるという事態を経験しながらも「2007年のことを糧にして自分はもっと強くなった」と言ってはりました。

<ワインリスト>
1.ピノ・ダルザス2010
2.シルヴァネール2010
3.リースリング2010
4.ピノ・グリ2006
5.ピノ・ノワール2010
6.ピノ・ノワールM2005
7.ゲヴュルツトラミネール グラン・クリュ・マルクレン2006

  最初のピノ・ダルザスはピノ・オクセロワ80%とピノ・ノワール20%のアッサンブラージュで、ピノ・オクセロワだけではアロマ豊かだが酸が足りないので、赤ワイン用としては酸が強過ぎるピノ・ノワールを選んできてブレンドすることで酸を補っているそうです。バルツ氏曰く「2~3年の内に飲んでしまうフレッシュなワイン」。やや甘味が強いワインなのでバルツ氏としては次のシルヴァネールの方を先に出してほしかったと冨尾さんに苦言を呈したそうです(冨尾さんは汗かきかき)。
  そのシルヴァネールですがピノ・ダルザスから一転してスッキリ辛口タイプです。リースリングは意外にも厚みがあって良い意味で期待を裏切られました。ピノ・グリはアルザスの白ワインで2006年ヴィンテージというちょい熟ヴィンテージは珍しいと思います。
  アルザスでは5種類の白ブドウ(リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ、シルヴァネール)のみがアルザス・グラン・クリュに認められており、ピノ・ノワールは特級畑で栽培されてもアルザス・グラン・クリュを名乗ることはできません。ピノ・ノワールMは特級畑マルクレンで栽培されたピノ・ノワールで造られているのにアルザス・グラン・クリュを名乗れず代わりにマルクレンのイニシャルの「M」を冠しています。通常のピノ・ノワールでも十分に高いクオリティですが2005年ヴィンテージのピノ・ノワールMの熟成具合は素晴らしいです!思わずバルツ氏のところまで歩いて行って通訳の方を通じて「このワインは本当に素晴らしいです」と伝えてしまった位です。
  最後はローラン・バルツが所有する唯一の特級畑マルクレンのゲヴュルツトラミネール。ゲヴュルツトラミネールらしい豊かで個性的なアロマとエレガンスの両立、これぞアルザス・グラン・クリュの実力か。

  料理はこの日のために萬谷シェフがアルザス料理のコースを組んで下さったそうです。

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↑アルザス定番前菜のタルト・フランベ(左)、鯉のセモリナ粉フリット(中央)、サーモンのポアレにリースリング仕立てのシュー・クルート添え(右)

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↑女性スタッフが抱える大きな鍋の中に入っているのはベックオフ。おそらくタルト・フランベ、シュー・クルート、ベックオフが日本で知られているアルザス料理の三巨頭ではないかと。元々は余り物の肉や野菜と地元産リースリングをぶち込んだ鍋をパン屋に持ち込んで余っているパン生地で鍋を密封してもらい、パン窯の残り火でコトコト煮込んでもらったのが発祥だったように記憶しています。鍋の隣の白い皿に載っているのがココット鍋を密封していてオーブンで焼かれて焦げたパン生地です。
  ベックオフを食べた感想を一言で言うと「肉じゃが」です。日本の肉じゃがとの違いは醤油味ではなく白ワイン風味であること。どことなく懐かしい味でした。

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↑デザート(左)、ローラン・バルツ氏と記念撮影(右)。

  今回のイベントの会費を知った時、メーカーズディナーとしては異例の低価格なので「立食形式なのでは!?」「ワインも料理もちょこっとしか出ないのでは!?」と疑ってしまいましたがとんでもない!ちょっとあり得ない内容でした。冨尾さんの「はっきり言ってワインは赤字です。萬谷シェフにお任せしている料理もおそらく赤字なのでは」との言葉に真実味があります。

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