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バルベーラとスプマンテの雄 コッポ来阪

  このブログで頻出の「TRATTORIA LAMPIA(トラットリア・ランピア)」での記念すべき第1回目のワインメーカーズディナーに参加してきました。主賓はイタリア・ピエモンテ州の「コッポ」四代目当主マッシミリアーノ・コッポ氏で、インポーターは先週の「マッシマーゴ」と同じ和歌山の株式会社仙石です。

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↑マッシミリアーノさん、通称マックスと通訳の仙石さん。コッポはモンフェッラートのカネッリにて1892年にスプマンテの生産者として創立し、ハウスワイン用の品種と認識されていたバルベーラ種で長期熟成型のワインを造り上げたバルベーラの雄として知られる存在です。ちなみにカネッリはイタリアにおける瓶内二次発酵式スプマンテ発祥の地であり、現在でこそコッポを含めてどこの生産者も辛口スプマンテを造っていますが当時はモスカートの甘口スプマンテが主流だったとのこと。その理由をマックスに聞くと、カネッリの生産者がフランスのシャンパーニュ地方に勉強に行ったら当時のシャンパーニュが甘口だったからだそうです。
  なお、コッポではバローロも生産していますがアスティ県で造っているのにバローロDOCGとして認められているのはDOC制度以前からバローロを造っている歴史があるからだとか。
  マックス、実は相当な和食好きであり、以前に黒門市場を見学に行った時に鰹節屋で質問攻めにした程の「出汁マニア」なんだとか。となると、和食とコッポのワインとの会を開催して、彼に出汁について語り尽くしてもらいたいですねぇ。

<ワインリスト>
1.ルイジ・コッポ・ブリュット
2.コステビアンケ・シャルドネ2010
3.カンプ・デュ・ルス バルベーラ・ダスティ2008
4.ポモロッソ バルベーラ・ダスティ2006
5.モンカルヴィーナ モスカート・ダスティ2010

<コース料理>
1.バツワ~豚足とジャガイモのフリット~
2.ヴィッテロ・トンナート
3.自家製サルシッチャのタヤリン
4.山形牛の前スネ肉のストラコット
5.パンナコッタ&ボネ&トルタ・ディ・ノッチョーラ

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↑ルイジ・コッポ・ブリュットに合わせてバツワ。
  スプマンテの生産者として創立したコッポで初めて赤ワイン造りに着手した二代目ルイジさんの名前を冠したルイジ・コッポ・ブリュット、コッポで造っている4種類のスプマンテの中ではスタンダードクラスに当たるこのワインだけがピノ・ネロ100%のブラン・ド・ノワールです(上のクラスの3種類はピノ・ネロとシャルドネのブレンド)。4種類の中で一つだけピノ・ネロ100%であることに何か新しいコンセプトがあるのかマックスに質問してみたら、ピノ・ネロとシャルドネとで造るのもピノ・ネロ100%で造るのもどちらもカネッリでの伝統的なスタイルだということで、特に新しいコンセプトは無いようです。
  バツワはピエモンテ州アスティ近郊で食される郷土料理で、平たく言うと豚足入り生ハム巻きポテトコロッケです(笑)。もちろん梅っちさんの作る料理ですからただのコロッケな訳はありません。ジャガイモの滑らかな舌触りに小さく角切りした豚足のコリコリした食感、生ハムの塩気が見事にマッチしていて1個じゃ足りませんわ(笑)

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↑コステビアンケ・シャルドネに合わせてヴィッテロ・トンナート。
  コステビアンケ=白い丘の意味ですが、これはコッポの畑が石灰質土壌であることを意味していて、マックス曰く「このワインはイタリアでも古くからのブルゴーニュスタイルで、ブルゴーニュスタイルと言うのは石灰質土壌とフランス産バリックの使用を指す」。フランス産バリックで70%を澱とともに9ヵ月熟成させてバトナージュし、残り30%はステンレスタンクで6ヵ月熟成。バリック熟成によるオーク香と骨格とを持ちながらフレッシュさも保っていてバランス良い仕上がりです。この上のクラスにモンテリオーロというバリックのみで澱とともに9ヵ月熟成させてさらに瓶内熟成もさせるシャルドネがあるそうで、こちらも呑んでみたいです。
  3人会第四弾のアンティパスト・ミストにもあった、スライスした仔牛肉をツナとケイパーのソースで食べる冷菜ヴィッテロ・トンナート。淡泊な仔牛肉にまろやかなツナソース、樽のニュアンスが効き過ぎていない白ワインとの相性バッチシです。

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↑カンプ・デュ・ルスに合わせて自家製サルシッチャのソースのタヤリン。
  創立当初の畑の所有者が赤毛の人であったことからカンプ・デュ・ルス=赤い畑と名付けられたワイン。コッポの畑で栽培されるブドウの半分以上がバルベーラ種で、バルベーラ種の赤ワインは全て熟成させることを念頭に置いて醸造するので使用する樽が大樽かバリックかの違いはあっても樽を使わないという選択肢はあり得ないそうです。このカンプ・デュ・ルスは樹齢30~35年のバルベーラ種を古樽80%:新樽20%という構成比でフランス産バリック熟成を12ヵ月行い、さらに瓶内熟成を4ヵ月行ってから出荷されます。
  タヤリンとサルシッチャという梅っちさんの十八番同士を合わせた一皿、マックスも絶賛の激ウマでした。3人会第四弾でのサルシッチャのソースはクリームも合わせてのまろやか仕立てでしたが、今回は肉肉しさを前面に出していてまさに「肉パスタ」です。

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↑ポモロッソに合わせて山形牛前スネ肉のストラコット。
  コッポの畑の中で最も樹齢が古い樹は樹齢70年だそうで、このポモロッソには樹齢70年の古木と樹齢50年程の樹のブドウとを使用し新樽率100%のフランス産バリックで15ヵ月熟成+瓶内熟成6ヵ月。現在日本に入っているコッポのワインの中ではバローロ・コッポと並んで最高級の赤ワインです。カンプ・デュ・ルスがバルベーラ種の果実味を活かした優しい印象で、対してポモロッソは非常に凝縮感のあるモダンな造りですね。新樽率が大きく違うだけでなく1ha当たりの収量も違う(ポモロッソの方が圧倒的に収量が少ない)ということもあって上代での価格差が5000円もありますがそれも致し方無しな程にスケール感の違いがあります。
  セコンド・ピアットは山形牛の前スネ肉のストラコット(煮込み)。実はセコンドで梅っちさんの煮込み料理を食べるのは初めてなのですがこれまた超激ウマです!!

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↑甘口微発泡のモンカルヴィーナに合わせるのはドルチェ・ミスト。
  モスカート・ダスティはアルコール分5%程でアルコール発酵を止めてしまうのでこのモンカルヴィーナもアルコール分5.5%です。ちなみにコッポにはモンカルヴィーナとポモロッソの絞り粕を蒸留させたグラッパもあるので、濃厚なボネとグラッパを合わせられれば言うこと無いのですが(笑)。
  最後にマックスと記念撮影。後ろに武田さんとチラッと梅っちさんも入るように撮影して下さった仙石さんの腕前に脱帽です。

  最初に指定された席がマックスと離れた席だったので質問ができず、武田さんに確認をした上でマックスの斜め前の席に移動しました。ワインメーカーズディナーの最中に席を移動したのはおそらく過去に無かったと記憶していますがおかげで十二分に質問をすることができて満足しております。


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