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KENZOのワイン 凛として柔らかくしなやか

  「KENZO ESTATE WINERY(ケンゾー・エステート・ワイナリー)」、ゲーム業界大手のカプコン社の辻本憲三会長がオーナーを務めるカリフォルニア州ナパ・ヴァレー南東部にあるワイナリー。このKENZOの直営店が大阪の西梅田にあることを知ったのはつい先日のことです。先日に上京した際にKENZOに勤めている人と会い、彼から「KENZOのワインは他のカリフォルニアワインと全然違う。衝撃を受けた」と聞いて、フランス、特にブルゴーニュのピノ・ノワール好きの彼がそこまで衝撃を受けて日本中に普及させたいと強く思うようになったKENZOのワインをどうしても飲んでみたくなりました。

  ここでKENZO ESTATA WINERYの説明を少々。
  ナパ・ヴァレーの南東部、ワイルドホース・ヴァレーと呼ばれる地域に辻本会長が土地を購入した1990年当時はまだこの土地がブドウ栽培に最適な土地だということは判明しておらず、そのことを知った辻本会長が畑の開墾に着手するのは8年後のことだそうです。現在の栽培責任者のデイヴィッド・アブリュー氏が辻本会長に招かれて初めてワイルドホース・ヴァレーを訪れた時には既にブドウ畑が整備されていて最初の収穫も迎えていたそうですが、畑の状態に納得のいかなかったアブリュー氏は「全てのブドウ樹を植え替えて一から畑を造り直すこと」を提言し、辻本会長もその提言を受け入れてブドウ樹を全部植え替えたというのだからその本気度は並ではありません。 
  ワインメーカーは「スクリーミング・イーグル」「マヤ」の醸造に携わっていた女性醸造家のハイディ・バレット氏。彼女の造るKENZOワインの他のナパ・ヴァレーのカベルネワインと大きく違う特徴については後ほど。

 東京・広尾にある直営第1号店に次ぐ第2号店が西梅田にオープンしたのは昨年9月。ナパ・ヴァレーにあるワイナリー施設をモチーフにした店内ではワインの販売だけでなく以下の写真のようにテイスティングカウンターでのテイスティング、テーブル席と個室でフレンチとワインとのマリアージュを楽しむことも可能になっています。

DSC_1114.jpg

  現在、KENZOワインは白1種類、赤4種類、ロゼ1種類がリリースされていて、2000本限定生産で即完売となったロゼ「結 yui 」を除く5種類をテイスティングできるプランを楽しんできました。ちなみにKENZOでは全てのワインにつきレギュラーサイズボトルとハーフサイズボトルの両方を造っているようです。

DSC_1109.jpg DSC_1110.jpg
↑(左)ソーヴィニヨン・ブラン100%で造る白ワイン「あさつゆ asatsuyu2010」。ソーヴィニヨン・ブラン特有の青草や柑橘類の爽快感ある香り、膨らみがありながらボリュームがあり過ぎず、キレの良い酸がありながらキレキレではない、全てが絶妙にバランスが取れていてこりゃ美味しいです。
 (右)リリースされたばかりの新作ワイン「明日香 asuka2009」。カベルネ・フラン97%にカベルネ・ソーヴィニヨン2%とプティ・ヴェルド1%という突出してフランの比率が高いワインです。ナパ・ヴァレーはカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地として世界的に有名でKENZOでも第一のブドウ品種でありますがカベルネ・フランもまた欠かせない存在であり、この明日香はカベルネ・フランの出来が非常に良かった2009年に初めて造られたワインです。
  2009年という若いヴィンテージなのでまだ硬いだろうなと思って飲んでみたらビックリする程に柔らかくしなやかです。この「柔らかくしなやか」という印象はこの後に出てくるカベルネ主体の3種類の赤ワインにも共通する印象で、ボルドーや他のナパ・ヴァレーのカベルネワインで2008年や2009年ヴィンテージのワインからはまず受けることのない印象です。
  時間の経過とともに野生の果実の甘味が強くなってきて、この甘味がブレンドにおいて大きな役割を果たしているようです。

DSC_1111.jpgDSC_1112.jpgDSC_1113.jpg
↑(左)フラッグシップである「紫鈴 rindo2008 」、(中央)二大トップキュヴェの「紫 murasaki2008 」、(右)二大トップキュヴェのもう一つ「藍 ai2008 」。この3本はいずれもカベルネ・ソーヴィニヨン&メルロー&カベルネ・フラン&プティ・ヴェルド&マルベックの5品種をブレンドしていてカベルネ・ソーヴィニヨンの比率にかなりの違いがあり、紫鈴が40%程、紫が50%程なのに対して藍は85%を超えています。

  ボルドーブレンド、特にカベルネ・ソーヴィニヨンの比率の高いワインならではの凛とした佇まい。若いカベルネワインの場合はその堂々さが時として威圧的に感じられたりしますが、この3種類のワインに関してはそのような要素はありません。ボルドーブレンドのワインでありながらブルゴーニュのピノ・ノワールにも通ずる極上のエレガントさを備えているからです。口内で柔らかくしなやかな弾力を感じます。
  3種類のワインを飲み比べてみるとそれぞれの個性の違いがよく分かりますね。フラッグシップである紫鈴はさすがに全ての要素のバランスが取れています。紫は紫鈴よりもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が少し高いからか奥行と深みとをより強く感じることができます。藍は最も力強くて重厚であり、今後の熟成が一番楽しみなワインです。

  ブルゴーニュのピノ・ノワールを愛する彼がKENZOのワインに魅了されている理由が飲んでみてはっきりと解りました。それは私自身もピノ・ノワールに傾倒していてボルドーブレンドの赤ワインを最近は敬遠していたからでもあります。赤ワイン飲み始めた頃はボルドーブレンドこそが最上だと信じていたのですがワインを飲み進むうちにピノ・ノワールの深淵な世界にのめり込んで行ってしまっています。でもこのKENZOの赤ワインならばボルドーブレンド好きもピノ・ノワール好きも納得しますよ。

 最後に一言 Special thanks to Sachi.


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COMMENTS

ドラちゃん本当にありがとう!!!素晴らしい観察眼に味覚の持ち主だね、同じように思ってくれて嬉しいよ。ありがとう!!

To sachi

さっちゃん、コメントありがとう♪

さっちゃんがそこまで心動かされたワインならこれは飲まずにはおれんというものだよ。そして本当に衝撃的だった。

また会おうぜ~(*^^)v

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まとめtyaiました【KENZOのワイン 凛として柔らかくしなやか】

  「KENZO ESTATE WINERY(ケンゾー・エステート・ワイナリー)」、ゲーム業界大手のカプコン社の辻本憲三会長がオーナーを務めるカリフォルニア州ナパ・ヴァレー南東部にあるワイナリー
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