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イタリアワインとパスタの魔術師 

  京都の行ってみたいお店の中でも「Cavalletta」「鉄板28号」と並ぶ三巨頭の最後の一軒が三条烏丸にある「Osteria Coccinella(オステリア・コチネッラ)」です。大阪からだと片道1時間以上かかりますが念願叶ってついに初訪問を果たしました。

  「鰻の寝床」という表現がピッタシの細長い店内にこれまた長いカウンター席。オーナーシェフの森山氏は今年30歳になったばかりですが風格十分です(すなわち30歳には見えないということ笑)。スタッフのBさんも23歳とお若い(こちらは年齢相応に見えます)。
  私がこちらのお店に行ってみたいと強く願っていたのは、森山シェフがイタリアワインに対して並々ならぬ愛情をお持ちであることを知っていたから。ミニアルバムのようなメニューを開くと、前半がワインリストで後半が料理メニューになっています。このワインリストを是非とも見てみたかったのですよ。いやはや、イタリアワイン好きならこのワインリストに見入ってしまうのではないでしょうか。一本一本写真入りで紹介されていて、「レ・ペルゴーレ・トルテ」「アイ・スーマ」「トゥーリガ」「ラディコン」等々イタリアワイン好き垂涎のアイテムがズラリ!しかも価格設定が超良心的!もう2、3割高い目に設定してもいいように思いますが森山シェフは「適正価格ですよ」とキッパリ。

  料理メニューは5ページのうち3ページをプリモピアットが占めています(1ページが小皿と前菜、もう1ページがセコンドとドルチェ)。プリモだけでも乾麺・手打ち麺・リゾットとで20種類位あるのでは。とにかくそのどれもが美味しそうで選ぶのが大変です。牡丹海老のソース、アンコウのソース、猪ラグー赤味噌風味ソース、白金豚モツのトマト煮込みソース、すっぽんソースetc.まさにパスタの魔術師ですな。こちらによく食べに来るという大宮「鉄板28号」の大将からお薦め料理の情報を事前に入手していたのでそれを参考にしながら、グラスワインとのアッビナメントも考え以下のセレクトに。画像はありませんが他に、戻りカツオのタタキ・ミントソースと自家製フォカッチャも。フォカッチャはパスタソースを一口も余さずにすくい取るためのものです。

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↑(左)白金豚スネ肉と白菜のトロトロ酒粕煮込みソースに韓国産唐辛子を練り混んだオレキエッテ、(中央)黒豚の黒ビール煮込みソースにカザレッチェ、(右)やんばる黒豚の焼きテリーヌ。料理を盛り付ける皿にも森山シェフのこだわりがあって、全てタイプの異なる皿です。
  酒粕煮込みソースのパスタは鉄板28号の大将が先日に食べて絶賛していたパスタです。酒粕独特の風味は消してあって純粋に旨味だけがソースに残されています。そこに唐辛子の辛味が効いた手打ちオレキエッテが絡むのですが、これはもうメチャクチャ美味です!なぜに酒粕とパスタ?と思い森山シェフに質問したら「この店をオープンした時から作っているメニューで、以前に和の食材を使うイタリアンの店で働いていたんです」とのこと。
  黒ビール煮込みソースのパスタは赤ワインと合わせるために選んだメニュー。同じソースでもロングパスタだとこうまでは赤ワインと合わないでしょうね。ワイン好きの森山シェフだからこそワインに合うパスタ料理を常に意識してはるのだと思います。
  順番は逆になりましたが、焼きテリーヌも赤ワインがまだ残っていたので赤ワイン用に追加オーダーしたもの。サルシッチャの腸詰めしてない中身をカリッと焼いたイメージで、豚の色々な部位が入っています。前菜だけどセコンド並のパワーあります。

  グラスワインは4杯いただきました。流石にグラスワインもかなりおもしろいモノが揃っていました。

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↑左からフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のツアニ「ツアニ・ヴィーニェ」、マルケ州のレ・カニエッテ「オッフィーダ ペコリーノ イオ・ソーノ・ガイア ノン・ソール・ルクレツィア2009」、ピエモンテ州のトリンケーロ「ロッソ・デル・ノーチェ」、トスカーナ州のファットリア・カルピネータ・フォンタルピーノ「モンタペルト」。
  最初のツアニは戻りカツオのタタキのミントソースと抜群に合いました。
  オッフィーダはペコリーノ種100%でペコリーノ種の持つ可能性を初めて認識させられます。ファルネーゼ社の造るペコリーノなんかと全く別世界の個性を持っています。でも、ラディコンみたいに白ブドウでもマセラシオンするこういうタイプの白ワインに拒否反応起こす人は少なくないかも。ちなみにオーナーのジョヴァンニさんにはルクレツィアとガイアという名前の娘がいて、ワインに娘の名前を冠しています。このワインの名前イオ・ソーノ・ガイア ノン・ソール・ルクレツィアを日本語に訳すと「私はガイア ルクレツィアじゃない」という意味なのでガイアさんの名前を冠しているようです(笑)。
  ロッソ・デル・ノーチェはトリンケーロの看板ワインであるヴィーニャ・デル・ノーチェの1997年・1998年・1999年・2001年の4つの異なるヴィンテージをブレンドしたものでCPも高く、森山シェフお気に入りの1本。
  最後のモンタペルトは何とサンジョヴェーゼとガメイとアリカンテ(フランス系品種のグルナッシュと同品種)のブレンド。ガメイがトスカーナに植わってるのか?と疑問だらけですが、ワイン自体はキレイな造りで好感持てます。
 
  イタリアワインとパスタとを自在に操る魔術師:森山シェフの世界の一端に触れることができました。東大阪の自宅まで片道1時間30分かかるので余力を残しての退店。森山シェフからは「鉄板28号さんと同じ位食べはりますね」と言われましたが、私はまだ本領を発揮しておりません(笑)。


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