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Arialaskaでおそらく最後のランチ

  中之島ダイビルの「Arialaska Marble*tre(アリアラスカ マーブル・トレ)」が北村シェフの独立準備のための退職に伴って12/27で閉店することを知っておそらくこれがラストとなるであろうランチに行ってきました。
  今年4月に行った時はフルコースのプランツォCがありましたが現在はプランツォAとプランツォBの2種類でもちろんプランツォBの方にしました。

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 (左)アンティパスト・ミストはランチ営業のみのヘルプスタッフG子さんによる盛り付け。
 (中央)釜揚げシラスとロメインレタスとフレッシュトマトのスパゲッティー。
 (右)日南地鶏のアッローストにサルサ・プッタネスカ。

  グラスワインは今年のソムリエ試験に合格した根岸マネージャーソムリエにおまかせで出してもらいました。

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 (左)トレンティーノ・アルト・アディジェ州のトラミン「ヌスバウマー・ゲヴュルツトラミネール2013」。根岸マネージャーはゲヴュルツトラミネールがあまり得意ではないけどこのトラミンのゲヴュルツトラミネールは美味しく呑めるそうです。それもそのはず、トラミンのトップ・キュヴェにしてイタリア最高峰のゲヴュルツトラミネールですから美味いに決まってます。
 (中央)「ちょっと変化球です」との言葉と共に出てきたのはフランス・アルザス地方のジュリアン・メイエー「メール・エ・コキアージュ2013」。シルヴァーネルを主体にリースリングをブレンドしていて、優しい酸味と十分な旨味。
 (右)トスカーナ州のテヌーテ・ロアーカー「グランファルコ・ロッソ2008」。根岸マネージャー渾身のセレクトのこの赤ワインと日南地鶏アッローストとのアッビナメントがドンピシャ!

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 (左)ドルチェ・ミストにはG子さん特製のティラミスも入っています。そうです、お酒呑めない人はNGな位にリキュールを染み込ませたティラミスです。
 (右)締めはウンブリア州のコルペトローネ「グラッパ・ディ・サグランティーノ」でカッフェ・コレット。

  やはりどの料理も安定して美味しいです。引っ切り無しにお客さんがやって来て満席フル回転状態、ディナーも予約でいっぱいだそうです。来年からはオーナーは変わらずスタッフ総入れ替わりで業態を変えて全く新しいお店に生まれ変わるとのこと。12/27の最終営業日は毎年恒例の朝まで大忘年会で多くの人が別れを惜しみに集まることでしょうね。

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ワインは人と人とを結ぶ 涼さん夫妻来阪

  7月は東京からのゲストの来阪が相次ぎました。先日にさっちゃん夫妻が来阪したばかりですが今度は涼さん夫妻です。
  涼さんとは東京・代々木八幡にあるスペイン料理店「Ardoak(アルドアック)」の酒井涼オーナーシェフのこと。会うのは昨年6月に奈良・富雄の「akordu(アコルドゥ)」で一緒にディナーを食べて以来、その時も一緒だった「彼女さん」が今は「奥様」となっています。

  akorduが建物老朽化による立ち退きのために閉店してしまったので今回はakorduが大阪・中之島のダイビル本館に出店したバル・アサドール「Donostia(ドノスティア)」での再会となりました。

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 (左)という訳で先ずはSalud(サルー=乾杯)!
 (右)付き出しは鶏肝スモーク。

  akorduがおまかせコース料理で川島オーナーシェフの料理の世界観を表現していたのに対し、バルであるDonostiaではアラカルトのみでの提供です。涼さん夫妻が堂島のバスク料理店「Ama-Lur(アマ・ルール)」に寄ってからの合流だったのでオーダーは少し控え目です。ちなみに涼さんと大阪で初めて会った日がAma-Lurのオープニングの日で、その時のことも話題になりました(詳しくはこちら)。

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 (左)ボケロネス・エン・ビナグレ=イワシの酢漬け。バルの定番中の定番ですよね。
 (中央)カツオとリコッタ。
 (右)自家製テッリーナ、いわゆる肉のパテです。

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 (左)ピンチョスを頼んだらこれが出てきました!なんちゅうバゲットの厚み、こりゃピンチョス違うやろ(笑)。
 (中央)ハモン盛り合わせ。
 (右)トルティージャもバルでは欠かせない定番中のド定番。

  ボトルワインのセレクトはワインにも造詣の深い涼さんにおまかせ。

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 (左)ガリシア地方リベイロのボデガス・ナイロア「ナイロア2012」、インポーターは株式会社モトックス。トレイシャドゥーラとトロンテスとパロミノの3種類のブドウをブレンドしたコスパ高い白ワインです。
 (中央)ブランコと順番が前後しましたがお次はカヴァでコドーニュ「デラピエ・ブリュットNV」、インポーターはメルシャン株式会社。
 (右)「クルス・デ・ピエドラ・ティント」、インポーターはTGA。カラタユドの古木ガルナッチャ100%でかなりしっかり系の赤ワインでしたな。

  涼さん夫妻はこの夜の新幹線で東京に帰るので1時間30分程の再会でしたが密度の濃い時間を過ごすことができました。昨年1月に食べて以来の涼さんの料理を食べにまたArdoakまで行きたくなりましたよ。

2年振りのArialascaでランチ

  2012年3月の「マスター生誕祭@Arialasca Marble*tre」以来2年1ヵ月振りに中之島ダイビル2階にある「Arialasca Marble*tre(アリアラスカ マーブル・トレ)」にランチを食べに行ってきました。
  ランチのラスト・オーダーは14時30分ですがこの日は夜の貸切営業の準備のために13時30分ラスト・オーダーになっていてギリギリ滑り込みました。
 プランツォ=ランチはABCの3種類あり、マスター生誕祭でのスペシャルコース料理を食べて北村シェフの技量の確かさは分かっていますし2年振りということで奮発してCプランツォをオーダー。

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 (左)付き出しの玉ネギのキッシュ。
 (中央)冷前菜は河内鴨の生ハム風スモークのインサラータ。河内鴨は河内松原市にある有限会社ツムラ本店が飼育している合鴨で、その美味しさは他の合鴨と比較になりません。Arialascaでは大阪地場物としてこの河内鴨や阪南市のなにわ黒牛を積極的に仕入れています。
 (右)温前菜はホタテ貝柱のインパナータにプレ・ディ・パターテ添え。

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 (左)プリモ・ピアットはピエモンテ州の郷土料理のアニョロッティ・ダル・プリン。ピエモンテ方言で「つまむ」や「つねる」を意味する言葉が「plinプリン」で、ペースト状になるまで煮込んだ肉や野菜を手打ち生地で包んで一口サイズにつまむ又はつねってカットして作るというものです。
 (中央)セコンド・ピアットは金目鯛とアサリのアクアパッツァ。
 (右)ドルチェ・ミスト。写真はありませんがランチ営業のみのヘルプスタッフG子さん特製ティラミスもいただきました。G子さん曰く「Arialascaに来てG子の特製ティラミス食べなきゃ恥!」なんだそうです(笑)。ちなみにどこが特製なのかと言うと、お酒呑めない人はNGな程にリキュールをたっぷり染み込ませてあるのです。

  ワインは根岸マネージャーと相談しながら料理に合わせて選んで行きます。

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 (左)シチリア州のドンナ・フガータ「ヴィーニャ・ディ・ガブリ2012」。5年前に呑んだ時とエチケッタがかなり変わっていますね。しかも、2006年ヴィンテージはアンソニカ100%だったはずですが2012年ヴィンテージはアンソニカ主体に何種類かの白品種のブレンドになっていますので呑んだ印象が異なるのも当然、ほぼ別のワインと考えていいでしょう。それはそれとして非常によく出来たワインです。
 (中央)ピエモンテ州のカッシーナ・ブルーニ「バルベーラ・ダルバ・スーペリオーレ2010」。コースの中で唯一赤ワインと合わせたいのがアニョロッティ・ダル・プリンなのでそれに合わせてこのワインを選択、実はこのワインが今日一番の大発見ワインでした。
 (右)シチリア州のグルフィ「ヴァルカンツィリア2012」。ミネラル豊かでアクアパッツァとバッチシ合います。

  流石に料理もワインも高いレベルで安定していますね。最近は個性的すぎるお店に行くことが多いのでこの安定感は貴重です。

オープンまで1週間 鷲谷商店内覧会

 先日の記事でも書いた四天王寺の鷲谷商店の新店舗「Wine Store Wassy's中之島店」「Wine Kitchen Souple29(スープル ヴァン・ヌフ)」のオープンを1週間後に控え、新店舗の内覧会が催されました。昼間の部は飲食・酒販業界向けで夕方の部が会員向け、もちろん私は夕方の部への参加です。

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↑これが噂に聞くダイビル本館ですか。地上22階建ての高さ108m。1・2階には鷲谷商店の他にも話題のお店が出店します。東京SALONEグループの大阪初出店となるリストランテ「QUINTOCANTO(クイント・カント)」、先日行ってきた奈良・富雄のモードスパニッシュレストラン「akordu(アコルドゥ)」によるバスクスタイルバル「Donostia(ドノスティア)」、フランス・パリ11区アレクサンドル・デュマ通りにある「Le Sotl'y Laisse(ル・ソリレス)」、土井原オーナーシェフ監修のフレンチレストラン「DUMAS(デュマ)」、ドイツから日本初出店のカフェ「Dallmayr(ダルマイヤー)」、空堀商店街の人気カレー店「旧ヤム邸」の姉妹店「旧ヤム邸中之島洋館」等々。
  個人的に気になるのがQUINTOCANTO。統括マネージャーが自身のサーヴィスマン人生の集大成とすべく東京から大阪に単身赴任で乗り込んできて、既に大阪の飲食・酒販業界の有力者達とも強固なコネクションを築いておられる模様で、その気合の入り用はスゴイです。大阪はいまやリトルイタリア化している大阪市西区靱公園周辺に代表されるようにトラットリアやオステリア全盛なので、料理とワインとで客単価2万円前後が前提となる高級リストランテの登場は業界全体の活性化にもなりそうですね。

  さて、本題に戻って鷲谷商店の新店舗の様子です。

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 (左)正面入り口から右手側がWassy's中之島店、左手側がSouple29となっています。店内の境目は明確にしておらず、1店舗にワインショップ部門とレストラン部門とがあるという感じです。ワインショップ部門が無休なのに対しレストラン部門が日祝定休なので、レストラン部門が定休の時に店舗全体をどのように運用されるのか気になるところです。
 (右)Souple29キッチンの様子。四天王寺本店と中之島店との両方の料理を統括する岩田総料理長の姿も見えます。Wassy's中之島店の写真はワインの納入及び陳列が完了していないこともあって控えさせていただきますが、四天王寺本店よりも陳列スペースが狭い分より厳選されたワインが並んでいることはこの目で確認しました。

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 (左)内覧会用のビュッフェ料理。新店舗オープンにあたって岩田総料理長&ワシノリ女将が熊本県や岡山県にまで新しい食材探しの旅に行ってこられ、四天王寺本店には無い新メニューが楽しみですね。
 (右)この日、一番驚いたのがNZの「KOYAMA WINE」小山竜宇さんがスペシャルゲスト生産者としていらっしゃったこと。6/6にお会いした時に「次回4度目はいつどこでお会いするでしょうね」というやり取りをしていたのに、わずか3週間後に再会するとは!「この内覧会のために遥々NZからやって来られたのですか!?」と尋ねたら6月始めに帰国して以来NZに戻らずにずっと日本に滞在し続けておられるとのこと。な~んだ(爆)。もちろん小山さんの「タソック・テラス リースリング2012」「ウィリアムズ・ヴィンヤード ピノ・ノワール2011」も内覧会で振る舞われました。

  1週間後の7/6グランドオープンに再訪することを約束して次なるイベントに向かいました。

マスター生誕祭@Arialasca Marble*tre

  あだ名が「マスター」と呼ばれる大のイタリアワイン好きの男性が本日3/16生まれでして誕生日のお祝いにワインと食事を御一緒しました。場所はマスターお気に入りのイタリア料理店である、中之島ダイビル2階の「Arialasca Marble*tre(アリアラスカ マーブル・トレ)」。

  私からお祝いに白ワインを1本持ち込み、赤ワインはマスター秘蔵の激レアワイン2本を頂くことに。「こういう時でしか開ける名目ないからね」と言う位の激レアなワインに興奮です。

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↑乾杯はロータリ「タレント・ブリュット・リゼルヴァ」で。ロータリ社のスプマンテは以前に紹介したスタンダードクラスでも十二分に美味しいのですがこのリゼルヴァの完成度の高さには驚かされました。このスプマンテが一体いくらで買えるのか知りたくて根岸マネージャーに上代をしつこく聞いてしまいました(汗)。でも上代が3300円+消費税とはクオリティーに比して信じられない安さですよ!

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 (左)イタリアワインの知識がすごいマスターへのお祝いワインなだけに頭を悩ませましたが、このパオロ・ベア「アルボレウス2006」を選んで大正解でした。ウンブリア州でサグランティーノ・ディ・モンテファルコの高名な造り手であるパオロ・ベアがトレッビアーノ・スポレティーノ種100%で造る白ワイン、冷やさずそのままの温度で飲むと抜栓直後からもう旨さの全開です。手前味噌ですがイタリアの白ワインでここまで美味しい物はこれまでに飲んだことないかも。マスターにも喜んでいただけてホッとしました。
 (中央)トスカーナ州のカステッロ・ディ・ランポーラ「ヴィーニャ・ダルチェオ1998」。キァンティ・クラシコの造り手であるランポーラ社がカベルネ・ソーヴィニヨン主体で造るスーパートスカーナワインで、文句無しの最高の状態でした。
 (右)トスカーナ州のチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナ「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ ヴィーニャ・ディ・ピアンロッソ1999」。知る人ぞ知る生産者チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナが特に優れたヴィンテージにのみ生産する幻のリゼルヴァ、これこそ究極のブルネッロという完璧な状態にウットリ。最近はネッビオーロに傾倒していた自分も改めてブルネッロの偉大さに脱帽しました。

 マスターがこの夜のために北村シェフと打ち合わせたスペシャルコース料理

1.付き出し3種
2.北海道産真タラの白子カツレツ・春野菜のストゥファート添え
3.仏産ホロホロ鶏とフォアグラの自家製ハム『カポコッロ』
4.北海道産生ウニのスパゲッティ
5.空豆とペコリーノチーズのリガトーニ・トスカーナ風
6.仏シャラン産窒息鴨のロースト

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  どの料理も安定して美味しいですね。マスターがコースに組み込んでくれるよう北村シェフに特注していたカポコッロもネットリとした食感に粒マスタードソースがよく合っています。

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↑ドルチェ・ミストにロウソクが♪マスター、お誕生日おめでとうございますヽ(^o^)丿