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石切参道のgeru

  東大阪市石切の御客様を訪問したら近くの自家焙煎コーヒー豆屋とパン屋を御紹介いただきました。自家焙煎コーヒー豆屋は近鉄けいはんな線新石切駅近くで、パン屋は近鉄奈良線石切駅近くと方向が真逆なので同日に両方を回ることはできず、今日は近鉄奈良線で大阪市内の事務所に戻るルートだったのでパン屋の方に立ち寄ることにしました。

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↑石切参道沿いの古い建物の一階にあるベーカリー「geru(ゲル)」。東大阪市布施の「金太郎パン」出身の女性オーナーが御一人で営業なさっています。店内には木製のテーブルとイスもあって、パンをイートインする場合はコーヒーを破格値でいただけるそうです。そのコーヒーも御紹介いただいた「Puente Coffee(プエンテ・コーヒー)」のコーヒー豆で淹れているとのこと。
  ゲルと言えば、モンゴル高原の遊牧民が使用している伝統的移動式住居のこと(別名パオ)。ゲルのように多くの人が集まって寛げる空間を目指しての命名のようです。

  以下のパン以外にクリームパンとペッパーシンケン&かぼちゃサラダを挟んだミニカスクートサンドも購入しました。小麦粉やバターの価格高騰、この4月からの消費税アップでどこのパン屋も値上がりしていますがこちらのパンはどれも良心価格と言うかかなりお安いです。

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 (左)ゲル岩塩パン。バターの甘味と岩塩の塩気とがバランス良し。
 (中央)ゴルゴンゾーラ入りリュスティック。お店の営業時間よりも長い12時間もの発酵時間を経て焼き上げる自慢のリュスティックは何種類かあり、その中からゴルゴンゾーラ入りを選びました。
 (右)ゴルゴンゾーラ入りリュスティックの断面、思ってた以上に角切りゴルゴンゾーラが詰まっています。苦手とする人も少なくないゴルゴンゾーラ特有にして最大の魅力でもある風味はかなり控え目のモノを使っていますが逆に生地とのバランスを考えるとゴルゴンゾーラの風味は控え目の方がエエかもですね、こりゃ美味です。

  早々に売り切れてしまう日もあるというのも納得の美味しいパン。良いお店を御紹介いただきました。次に石切まで行く日は未定ですが楽しみができましたね。

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東大阪の豪華ちゃんこ鍋を取り寄せて忘年会

  同業の先輩宅にてカニ鍋忘年会がありました。一人暮らしのオッサン宅で食べるカニ鍋なのでそんな大したことないだろうと思い込んで行ったらビックリ仰天しました!大量の白菜の上にてんこ盛りの魚介(毛ガニ、伊勢海老、アワビ、車海老、トビアラ、ハマグリetc.)とペットボトルにたっぷり入った出汁。先輩曰く「通販でちゃんこ鍋セットを取り寄せたんよ、「海老蔵」てとこの」。海老蔵と言ったらマスコミによく出ているお店やないですか!?
  海老蔵の所在地は東大阪市と大阪市生野区との境目すぐ近くで、最寄駅は地下鉄北巽駅ですが住所は東大阪市寿町なので「東大阪市カテゴリー」に入れておきます。

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↑このような説明書が同封されています。ふむふむ、材料は全て一緒に焚けとな。一味は思うよりも多い目の量を入れろとあるので先輩がドバ~っと入れたら鍋の中が真っ赤になりました(汗)。激辛とまでは行かないものの辛い物があまり得意でない私には結構辛く感じます、真冬にも関わらず汗が吹き出してきます。

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↑左端に見えるのがちゃんこ鍋セットの具。これで全体の5分の1程を鍋に投入した後でしょうかね。奥に見えるペットボトルの中身は烏龍茶や麦茶ではなく出汁です。脂がかなり混ざってるので鶏ガラとかの動物性の旨味も入ってるのだと思われ。ちゃんこ鍋セットだけではカニが足りないので別に購入したズワイガニとタラバガニとを追加。
  手前に見える白い液体は牛乳ではなく岐阜県の三千盛(みちさかり)「純米大吟しぼりたてにごり」です。2本のワインボトルは私の持参したイタリア・トスカーナ州のポッジョ・トンド「ポッジョ・トンド・ロッソ2011」とオーストラリアのビンバジン・エステート「ビンバジン・リッジ シラーズ&カベルネ・ソーヴィニヨン2012」。三千盛の新酒はアルコール分が高くてすぐに酔いが回りそうですが一味をたっぷり入れたちゃんこ鍋に負けない力強さを持っていて最高の相性でした。ワインオープナー不要のスクリューキャップ仕様で誰が呑んでも美味しいと感じてもらえるカジュアルワインとしてセレクトした2本、方々「このワイン美味いな~」と言ってアッと言う間に空になってしまいました(笑)。
  具を食べ尽くして締めに麺を入れてキレイさっぱり完食!食材が豪華なだけにお値段はそれ相応ですが大満足なちゃんこ鍋セットでした。


東大阪にもシチリアがあった!

  生まれた時から東大阪市民ですが東大阪市内にて自宅以外でワインを呑むことは皆無です。最後に東大阪市内のお店でワインを呑んだのがいつだったのかを確認したら3年も前、大阪市内に移転する前の布施にあった頃の「Caveau de CHASSAGNE(カヴォー・ド・シャサーニュ)」でのことでした(汗)。今回、3年振りに東大阪市内のお店でワイン呑みました。
  行ってきたのは近鉄奈良線の河内小阪駅から徒歩数分、大阪樟蔭女子大学のすぐ傍にあるシチリア料理店「大西亭Licchio's(リッキョス)」。数年前から気になっていたお店に6人のグループでようやく初訪問することができました。
  大西オーナーシェフと大学生のバイトくんの2人体制。バイトくんがオーダーを取るのに結構しどろもどろなので「大丈夫か!?」と少し不安になりつつもゆったりとした気持ちで構えます。
  シチリア料理と言えばアッサジーニと呼ばれる小皿スタイルの前菜が有名。こちらでも一皿500円~で前菜が数多くあります。

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(左)黒板には「前菜盛り合わせ」と書いてあるので結構な量があるのを期待していたらこれが出てきました。。。フリッタータとカリフラワーのフリットは2個ずつなので2人分のようですがイワシのマリナータと巻貝を2人でシェアして食べるのはいささか苦しいところです(苦笑)。
(中央)シラウオのカルパッチョはツルッとした食感と後味の苦味がgood♪
(右)シラサエビのフリットはビールのアテにも行けるはずなのでビール党にも喜ばれるでしょうね。

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(左)柿とゴルゴンゾーラはその名の通り柿の上から熱々のゴルゴンゾーラをかけただけのシンプルな前菜ですが白ワインのアテにはサイコーです。
(中央)鯖のマリナータは〆加減がgood♪
(右)カジキマグロのフィレのステーキ。魚を一匹丸ごと調理する料理が食べたかったのに先客に先を越されて生憎の売り切れ、やむなくこれをオーダーしましたが予想を遥かに上回る美味!魚と肉の中間のような、両者の良いとこ取りのような食感がクセになりそうです。ゴマパンを注文してオイルも余さずすくい取りましたよ。

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(左)マグロとミントのスパゲッティー大盛り。写真でもお判りの通りミリの太いスパゲッティーを使用で、ダイナミックながらもブレてない味付けがgood!
(中央)イカスミのスパゲッティー大盛りは6人で取分け後の写真。こちらも文句無しの美味しさ!
(右)自家製サルシッチャのグリーリア。この夜の肉料理はサルシッチャか黒豚のヴィネガー煮込み(アグロドルチェ)のどちらかでサルシッチャの方が速く提供できるとのことだったのでこちらにしました。

  ワインリストを見ると、シチリア産ボトルワインが2500円~4000円の価格帯で泡1白5赤5の全11種類載っています。どのワインも上代を考えるとかなりお安い価格設定で、スプマンテを除く各ワインに一言コメントが添えられていてこれがかなりおもしろいです。大西シェフ曰く「ウチは食堂なんであえて高いワインは置いてないんです。グビグビ呑んでもらえれば」。そのためにも呑みやすい価格帯にし、ワインに詳しくない人にも興味を持ってもらえるようにおもしろい一言コメントを添えるという工夫をしておられるんですね。ワイングラスが今時珍しい位にちゃっちいグラスでも気にしない気にしない。

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(左)ドゥーカ・ディ・サラパルータ「スプマンテ・ブリュットNV」。
(中央)クズマーノ「クビア インツォリア2011」、一言コメントは「踏み入れてはいけない危険な領域、峰不二子級」。この一言コメント見たら誰でも呑んでみたくなりますよね(爆)。
(右)タスカ・ダルメリータ「レオーネ2012」、一言コメントは「実力十分!でもチャーミング、まだケバくない頃のアン・ルイス」。

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(左)アルカンターラ「ル・ヴェル・ピアリ エトナ・ロッソ」、一言コメントは「タイトスカートのよく似合うダイアン・レインのようなエレガントさ」。一回見たら忘れられないインパクトのエチケッタ、どこのインポーターかと見てみたら「レ・マルケジーネ」と同じパンタ・レイでした。
(中央)タスカ・ダルメリータ「ラムーリ ネロ・ダーヴォラ2010」、一言コメントは「ワガママで高飛車なんだけどお前がスキってなるワイン」。
(右)シチリアの名物ドルチェであるカンノーロ。中にはリコッタのクレマが詰めてあります。食後酒のグラッパやパッシート、リモンチェッロも1杯500円とお手頃価格なのでもちろん行っときました。

  ボトルワインは5本とも美味かったです。女性5人と男性1人の6人でボトルワインを5本も空けたことに驚いた大西シェフが「今日は一体何の集まりなんですか!?」と聞くので私が「酒豪の集まりです」と答えたら「それは見たら分かります!」と(爆)。いえいえ、1人1本ペースでないのでそないに驚かんでも。
  最初は少し不安でしたが食べ終わって店を出る頃には大満足でした。大西シェフが繰り返し「ウチは食堂」と言うように、このお店でワインと料理のアッビナメントがあーだとかワイングラスがこーだとかサーヴィスがどーだとか言うのは野暮と言うものです。美味いシチリア料理を腹いっぱい食べてワインをグビグビ呑む、難しいこと考えずにシンプルに楽しむ場なのですから。前菜とグラスワインでのチョイ呑みもできそうなので、このお店が自宅の最寄駅近くにあったら間違いなく通い詰めますわ。東大阪にもシチリアがありました。

 

オーナーパティシエール産休中も味は変わらず

  東大阪市に生まれてずっと東大阪市に自宅がありますが東大阪市内で飲食することってほとんど無いんですね。電車で数駅の距離内にも知らない間に色々と良いお店がオープンしているようで地元をもっと大事にしないといけないなとは思います。
  久しぶりに母校の高校がある玉串付近を散歩してみました。ラーメン屋が何軒もできていたり、生パスタのイタリア料理店ができていたりと驚きの連続です。さて、この界隈で特に有名な存在なのが「Patisserie Liergues(パティスリー・リエルグ)」。一年を通してダイエット中なのでケーキは我慢し続けていましたがあのガツンと来る濃厚な甘さを体感したくて立ち寄ってみました。
  しばらく行かない間にケーキのショーケースの横にグラス(アイスクリーム)の冷蔵ケースが増設されていました。ショーケースの上に営業時間変更のお知らせという貼り紙があったので読んでいくと、オーナーパティシエール小森さんの8月の御出産に伴う営業時間変更のようです。おぉ、それはおめでとうございます!
  オーナーパティシエールの産休の間もスタッフさんがお店を守っているのですね。

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↑手前のトロワ・フロマージュは3種類のチーズを使い、ラム酒にじっくりと漬け込んだラムレーズンが練り込まれた大人のチーズケーキ。
  奥のプラランは小森パティシエールの修行先である「charles friedel(シャルル・フレーデル)」の看板メニューだということでLierguesでも看板メニューです。濃厚なプラリネがガツン、ズドーンと来る感じは久しく体感していないものです。

  さて、今回はケーキだけでなくイートインスペースで提供しているコーヒー豆も購入しました。大阪市北区本庄にあるダイヤモンドコーヒーによるLierguesのためのオリジナルブレンドコーヒー豆で150グラムで500円というお買い得価格です。ケーキが非常に濃厚なのでそれに負けないようにコーヒー豆も深煎りなのかと思ったらそうでもなく、ボディしっかりながらも割とすっきりとしています。

勇気ある甘さ

  私の出身高校の近くにある「Patisserie Liergues(パティスリー・リエルグ)」。「甘過ぎる」と言われる程に濃厚な甘さが特徴だと聞きながらも過去2回(1回目2回目)買ってみて「そんなに甘いかな?」というのが感想。しかし、今回3回目にして待望の濃厚な甘さを体感できました。

リエルグのガトー
↑前列右がガトー・ショコラで左がフレジェ。後列右がルレ(ロールケーキ)で左がジュジュ。
  ガトー・ショコラは私の好きな濃厚タイプ。ルレは乳脂肪分多目の生クリームを使っていますね。そして今回の収穫はフレジェとジュジュ。フレジェはキルシュを効かせたカスタードクリームの甘さが実にインパクト大。

ジュジュ
↑一見すると何のケーキだか判りにくいジュジュ。ショコラスポンジの上に渋皮煮の栗・生クリーム・マロンクリーム・ナッツを重ね合わせ、色々な食感を楽しめるようになっています。食感もさることながら甘さがガツンときます。これこれ、これ位の甘さでないとわざわざ自転車飛ばして買いに行く意味無いですわ。この甘さがダメという人もいるだろうし(だからといって「食○ログ」とかで貶すのは筋違いで恥ずかしいこと)、私みたいに好みのストライクゾーンにビシッと来た人もいるでしょう。しかし、これだけの甘さをこの玉串という立地で貫くのは相当な勇気要りますよ。周辺の人にとっては異次元の甘さだったかもしれません。
  ところで、ここのお店はオーナーパティシエールの御実家が営んでいると思しき株式会社の一階にあるんですな。どうして玉串で出店を?という謎が解けました。