藤巻ワインが大阪にやって来た
東京SALONEグループのゼネラル・マネージャーであり同グループの大阪初出店となるダイビル本館「QUINTOCANTO(クイント・カント)」の初代マネージャーを務めた藤巻一臣氏。現在は山形県にある親族のブドウ畑でワイン用ブドウを栽培していると聞き及んでいました。その藤巻さんが自分で育てたブドウで造ったファースト・ヴィンテージのワインを引っ提げて大阪に帰ってくるというイベントに参加してみました。藤巻さんとはfacebookでは繋がっているもののQUINTOCANTO在任中にお会いできないまま大阪を離れてしまわれたので一度お会いしてみたかったのです。
会場は藤巻さんと親交のある株式会社パピーユの「FUJIMARU日本橋店」2階イベントスペース。同社の藤丸社長は大阪初のアーバンワイナリー「島之内フジマル醸造所」を立ち上げたノウハウを活かして今年6月に東京都江東区清澄白河に「清澄白河フジマル醸造所」を開設、藤巻さんのワインもこの清澄白河フジマル醸造所で醸造されたものです。

(左)1階のワインショップの方にはちょくちょくワイン買いに行ってるんですが2階イベントスペースに上がるのは初めてです。
(右)大きい人だとは情報で知っていましたが予想以上に大きいゴッツイおやっさんでした。「レストランと畑とは両方できないんで畑一本だす」と完全にレストラン現場サーヴィスを離れてブドウ農家に転身してはります(SALONEグループ幹部として企画等には関わっているようです)
会費には島之内フジマル醸造酒の詰め立て樽生ワイン白赤と藤巻さんのワインの合計3種類とパンの代金が含まれています。藤丸社長がホットプレートで自ら焼くお好み焼きが別途500円で販売されていましたがそれは華麗にスルー(笑)。
先日のオーストラリアからの3生産者のイベントと同じく飲食関係の人が多く来てますね。かくいう私の同行者もソムリエールでしたし。
島之内フジマル醸造所の樽生ワインは藤丸社長と一緒にワイン造りを行っている醸造スタッフの佐々木さん自らがサーバーから注いでくれます。島之内フジマル醸造所は大阪市内のド真ん中という立地の話題性が取り上げられることが多いですがそこで造り出されるワインのクオリティーはかなり高いです。自社畑のデラウェア100%で造る「キュヴェ・パピーユDSL2014」は大阪産ブドウからここまでの白ワインが生まれたことを誇りに思いたくなる程でまさに「大阪のヴァン・ナチュール」だと思っています。

↑これが藤巻さんが初めて造ったワイン「キュヴェ新田2015」。70本限定醸造で一般販売はせずにこうしたイベントでのお披露目のみ。実はもう1種類「キュヴェ新田2ごんにごり」というワインも12本だけ醸造したものの12本全部が噴き出してダメになってしまったそうです。デラウェア100%なのか他の品種も少し入っているのかは不明ですが野生酵母による発酵、酸化防止剤は一切添加せず。見ての通りイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のマセラシオン(=果皮浸漬)した白ワインを想起させる濃い~色をしていますがマセラシオンは行っていないとのこと。山ブドウをそのまま液体化したような洗練されていない荒っぽい酸味ですがこれがなかなかクセになります。これは「山形のヴァン・ナチュール」ですね、ヴァン・ナチュール好きな人なら好きな味です。逆にヴァン・ナチュール苦手な人なら「何これ?」てなるでしょうけど。

↑パンは吹田「Le Sucre-Coeur(ル・シュクレ・クール)」のパン。藤巻さんと昵懇の岩永オーナー自ら大量の焼き立てパンを運び込んできました。一人につきこの量のパンですよ!同店はパンの単価が高いのでお店で買ったら結構な金額になりますね。
次の用事があったので1時間程での退出となりましたが藤巻さんのワインが来年以降どのように成長していくのか新たな楽しみが出来ました。なので藤巻さんには毎年大阪に来てもらわないと(笑)。
会場は藤巻さんと親交のある株式会社パピーユの「FUJIMARU日本橋店」2階イベントスペース。同社の藤丸社長は大阪初のアーバンワイナリー「島之内フジマル醸造所」を立ち上げたノウハウを活かして今年6月に東京都江東区清澄白河に「清澄白河フジマル醸造所」を開設、藤巻さんのワインもこの清澄白河フジマル醸造所で醸造されたものです。


(左)1階のワインショップの方にはちょくちょくワイン買いに行ってるんですが2階イベントスペースに上がるのは初めてです。
(右)大きい人だとは情報で知っていましたが予想以上に大きいゴッツイおやっさんでした。「レストランと畑とは両方できないんで畑一本だす」と完全にレストラン現場サーヴィスを離れてブドウ農家に転身してはります(SALONEグループ幹部として企画等には関わっているようです)
会費には島之内フジマル醸造酒の詰め立て樽生ワイン白赤と藤巻さんのワインの合計3種類とパンの代金が含まれています。藤丸社長がホットプレートで自ら焼くお好み焼きが別途500円で販売されていましたがそれは華麗にスルー(笑)。
先日のオーストラリアからの3生産者のイベントと同じく飲食関係の人が多く来てますね。かくいう私の同行者もソムリエールでしたし。
島之内フジマル醸造所の樽生ワインは藤丸社長と一緒にワイン造りを行っている醸造スタッフの佐々木さん自らがサーバーから注いでくれます。島之内フジマル醸造所は大阪市内のド真ん中という立地の話題性が取り上げられることが多いですがそこで造り出されるワインのクオリティーはかなり高いです。自社畑のデラウェア100%で造る「キュヴェ・パピーユDSL2014」は大阪産ブドウからここまでの白ワインが生まれたことを誇りに思いたくなる程でまさに「大阪のヴァン・ナチュール」だと思っています。


↑これが藤巻さんが初めて造ったワイン「キュヴェ新田2015」。70本限定醸造で一般販売はせずにこうしたイベントでのお披露目のみ。実はもう1種類「キュヴェ新田2ごんにごり」というワインも12本だけ醸造したものの12本全部が噴き出してダメになってしまったそうです。デラウェア100%なのか他の品種も少し入っているのかは不明ですが野生酵母による発酵、酸化防止剤は一切添加せず。見ての通りイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のマセラシオン(=果皮浸漬)した白ワインを想起させる濃い~色をしていますがマセラシオンは行っていないとのこと。山ブドウをそのまま液体化したような洗練されていない荒っぽい酸味ですがこれがなかなかクセになります。これは「山形のヴァン・ナチュール」ですね、ヴァン・ナチュール好きな人なら好きな味です。逆にヴァン・ナチュール苦手な人なら「何これ?」てなるでしょうけど。


↑パンは吹田「Le Sucre-Coeur(ル・シュクレ・クール)」のパン。藤巻さんと昵懇の岩永オーナー自ら大量の焼き立てパンを運び込んできました。一人につきこの量のパンですよ!同店はパンの単価が高いのでお店で買ったら結構な金額になりますね。
次の用事があったので1時間程での退出となりましたが藤巻さんのワインが来年以降どのように成長していくのか新たな楽しみが出来ました。なので藤巻さんには毎年大阪に来てもらわないと(笑)。
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祝10周年「イタリア食堂Gaffurio」
日本橋にある「イタリア食堂Gaffurio(ガフーリオ)」が9/11でオープン10周年を迎えられました。1年もたずに潰れる飲食店が多数の世の中で、10周年というのは物凄いことだと思います。おめでとうございます、心から祝福申し上げます。

店内にはお祝いの花が多数。私もお花を贈らせていただきました。谷町六丁目にある花屋「tree tree」に依頼したアレンジメントフラワーです。想像を超えるものを用意して下さって感謝です。
私がGaffurioのことを知ったのはオープンして半年ちょっと位の時期。当時は千日前通りに看板を置いてあり、それを見て気になって行ってみたのが最初でした。

アラカルトメニューは昼夜問わずオーダー可能。写真の料理はアラカルトのパスタ料理からゴルゴンゾーラとバジルと松の実のクリームソーススパゲッティー。渋谷オーナーシェフから厨房を任されている佐藤シェフの腕前もここ数年で飛躍的に上がっています。
オープンして数年はどうしてこの店の良さがもっと理解されないのか不思議でしょうが無かったのですが、渋谷さんの営業努力が実を結んで今や押しも押されぬ大人気店です。本当に嬉しいです。

店内にはお祝いの花が多数。私もお花を贈らせていただきました。谷町六丁目にある花屋「tree tree」に依頼したアレンジメントフラワーです。想像を超えるものを用意して下さって感謝です。
私がGaffurioのことを知ったのはオープンして半年ちょっと位の時期。当時は千日前通りに看板を置いてあり、それを見て気になって行ってみたのが最初でした。

アラカルトメニューは昼夜問わずオーダー可能。写真の料理はアラカルトのパスタ料理からゴルゴンゾーラとバジルと松の実のクリームソーススパゲッティー。渋谷オーナーシェフから厨房を任されている佐藤シェフの腕前もここ数年で飛躍的に上がっています。
オープンして数年はどうしてこの店の良さがもっと理解されないのか不思議でしょうが無かったのですが、渋谷さんの営業努力が実を結んで今や押しも押されぬ大人気店です。本当に嬉しいです。
土用の丑2010
今年も土用の丑の日がやって来ました。毎年どこで鰻の蒲焼きを買うか迷います。私としては別に鰻を食べなくてもいいのですけど、ウチの親父が土用の丑とか恵方巻きとかは昔から欠かしたことのない人間なだけに土用の丑に鰻を買わない訳にはいかないのです。昨年は黒門市場の「黒門魚豊」で買いましたが、今年は難波の高島屋「魚伊」にて買いました。
「魚伊」は鰻卸業者として慶応3年(1867年)に創業した老舗で1995年からは大阪市旭区高殿で蒲焼きの「魚伊本店」を構えています。

↑タレが甘ったるくなくてgood!。親父も納得の鰻でした。
「魚伊」は鰻卸業者として慶応3年(1867年)に創業した老舗で1995年からは大阪市旭区高殿で蒲焼きの「魚伊本店」を構えています。

↑タレが甘ったるくなくてgood!。親父も納得の鰻でした。
飲むショコラ
以前からショコラ・ショー(温かいチョコレートドリンク)に興味があったのですが、オーダーするには少し勇気が必要でもありました。今回はショコラ・ショーの冷たいヴァージョンであるショコラ・グラッセに初挑戦です。日本橋にあるパティスリー「Premier(プルミエール)」のショコラ・グラッセです。

鍋にミルクを入れて温め、そこに細かく刻んだショコラを加えて煮溶かし、氷を入れたグラスに注いで急冷させれば完成なんだと思います。レシピは簡単なので後はショコラの質が物を言うのかなと。そういう訳でフルーツだけでなくショコラにもこだわりを持つPremierで試してみました。
一口飲んでみるとかなり濃厚ですね。私は甘味の許容範囲が広い方だと思いますのでこの濃さでも「有り」ではありますが、女性店員さんが「もし濃かったらこれで薄めて下さい」と言って添えてくれたミルクを入れてみたくなりました(汗)。ショコラ・グラッセにしてもショコラ・ショーにしてそれ自体で楽しむデザートなのであって、ケーキと一緒に楽しむものではないのかな。ケーキと一緒に飲むなら紅茶かコーヒーの方が良いですね。

鍋にミルクを入れて温め、そこに細かく刻んだショコラを加えて煮溶かし、氷を入れたグラスに注いで急冷させれば完成なんだと思います。レシピは簡単なので後はショコラの質が物を言うのかなと。そういう訳でフルーツだけでなくショコラにもこだわりを持つPremierで試してみました。
一口飲んでみるとかなり濃厚ですね。私は甘味の許容範囲が広い方だと思いますのでこの濃さでも「有り」ではありますが、女性店員さんが「もし濃かったらこれで薄めて下さい」と言って添えてくれたミルクを入れてみたくなりました(汗)。ショコラ・グラッセにしてもショコラ・ショーにしてそれ自体で楽しむデザートなのであって、ケーキと一緒に楽しむものではないのかな。ケーキと一緒に飲むなら紅茶かコーヒーの方が良いですね。
進化し続ける天ぷら
ひたすら旨い天ぷらを追及し続けるお店「てんぷらやさん」にて久々に天ぷらを堪能しました。
画像はありませんが、大将が「何の天ぷらかは言われへん」と素材を秘密にして出された天ぷらにいきなりやられました。中身は何と高野豆腐でした。外側の衣は熱いのにジュワ~と染み出てくる出汁は冷たいというコントラストがおもしろいです。

↑(左)賀茂茄子の天ぷら。4つに切って、そのまま塩か天つゆで、バターで、2種類の味噌でと食べ方も工夫されています。
(中央)鱧でゴボウを巻き揚げにしたもの。主役は鱧のはずなのですがゴボウが存在感出しています。
(右)和牛スジコンの天ぷら。牛スジの天ぷら自体珍しいし、ここの牛スジならただの牛スジではないだろうと思っていたらやはり「輸入もんの牛スジなんかよう煮込めんわ。和牛のスジやから短時間で柔らかくなるんや」とのこと。部位としてはよくラーメン屋でトロ肉チャーシューというような名前で出している肋骨の辺りではないかと思います。煮込むとネットリ柔らかくなり濃厚な旨味がある部分です。
以前はマスコミで珍奇な素材を含めた100種類の天ぷらが100円~で食べられるという物珍しさと安さばかりが取り上げられていましたが、このお店の真価はそんなところにある訳ではないのです。進化し続ける大将の天ぷらをこれからも追い続けます。
画像はありませんが、大将が「何の天ぷらかは言われへん」と素材を秘密にして出された天ぷらにいきなりやられました。中身は何と高野豆腐でした。外側の衣は熱いのにジュワ~と染み出てくる出汁は冷たいというコントラストがおもしろいです。



↑(左)賀茂茄子の天ぷら。4つに切って、そのまま塩か天つゆで、バターで、2種類の味噌でと食べ方も工夫されています。
(中央)鱧でゴボウを巻き揚げにしたもの。主役は鱧のはずなのですがゴボウが存在感出しています。
(右)和牛スジコンの天ぷら。牛スジの天ぷら自体珍しいし、ここの牛スジならただの牛スジではないだろうと思っていたらやはり「輸入もんの牛スジなんかよう煮込めんわ。和牛のスジやから短時間で柔らかくなるんや」とのこと。部位としてはよくラーメン屋でトロ肉チャーシューというような名前で出している肋骨の辺りではないかと思います。煮込むとネットリ柔らかくなり濃厚な旨味がある部分です。
以前はマスコミで珍奇な素材を含めた100種類の天ぷらが100円~で食べられるという物珍しさと安さばかりが取り上げられていましたが、このお店の真価はそんなところにある訳ではないのです。進化し続ける大将の天ぷらをこれからも追い続けます。