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さよなら マイ・ベスト・ソムリエールと天然シェフ

  オープン以来通い続けている「たこりき」にはこれまでに何度か大きな変動があり、以下に時系列でまとめてみました。

2010年12/19 昼間のみ営業のタコ焼きバルとしてグランド・オープン
2011年春 会員制の夜営業スタート(初代シェフは吉津シェフ)
2013年初夏 夜営業の二代目シェフに新屋シェフが就任
2013年12月末 新屋シェフが退職
2014年1月 夜営業を廃止して昼夜通してのタコ焼きバルに一本化
2014年2月 豚玉よりタミさんこと高橋ソムリエールが異動
2014年3月 タコ焼き士の大谷さんが退職して鈴木シェフが入店
2015年5月 芝店長が退職

  新屋シェフの期間限定のシェフ就任は大きな話題となりましたが私にとってはその後に加入したタミさんと鈴木シェフの存在の方がはるかに大きなモノとなりました。タミさんこそマイ・ベスト・ソムリエールであり、フレンチの名店仕込みの腕前と天然キャラとのギャップが激しい鈴木シェフ。オープニング・スタッフの芝店長を含めたこの3人のいる期間がたこりき黄金時代だったと思えます。海外からワイン生産者が頻繁に訪れて大阪を代表する有名店になっていったのもこの頃から。芝店長の退職後もたこりき二枚看板として多くのファンに愛されていたタミさんと鈴木シェフがたこりきを同時に卒業するなんて誰も想像もしてませんでしたよね・・・

  7/3が二人の最終勤務日であることが発表されてから二人との別れを惜しむ人達が連日訪れて予約が全く取れない状態に。二人が抜けた後もたこりきは存続するのにまるでたこりきが閉店してしまうかのような過熱振りはそれだけ二人の存在の大きさを物語っているものでしょう。

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↑たこりきに行けばいつも目の前に当たり前にあった光景がもはや当たり前でなくなることの悲しさ。

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↑店内満席につきタコ焼き場の前にてワインを呑む、それもヴォドピーヴェッツのヴィトフスカを、なんていう無茶振り的なことももうできなくなりますわ。。。

  どちらかと言えば食べるよりも呑む方が圧倒的に多かっただけに鈴木シェフの料理をじっくりといただきます。

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 (左)鶏内臓とセルヴァチコとペコリーノのサラダ。傑作サラダであるパクチーサラダを始めとしてサラダのレシピのレパートリーが豊富な鈴木シェフ。どのサラダも見事なまでにワインを欲するのです。
 (右)トリップのトマト煮込み。素材の臭みに敏感な印象のある鈴木シェフが珍しく作ったトリップ(=ハチノス)だけに臭みなど皆無でトリップをよくここまで上品に煮込めるなぁと感心。

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 (左)豚足のパン粉焼き。ビストロ定番料理をこそあえてオーダー。
 (右)バナナのパルフェ。甘い物が得意でない鈴木シェフが作るデザートなだけにバナナそのものの持ち味を活かして砂糖の甘味をほとんど感じさせません。本当にバナナを食べている感覚です。実際のところはパータ・ボンブには結構な量の砂糖は入っているそうなのですが。

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↑新旧のタコ焼き担当。左の鈴木シェフの退職後はタコ焼き屋になりたくて脱サラしてたこりきに弟子入り志願してきた右の新人さんがタコ焼きを焼きます。 

 7/3の最終日は椅子を店外に出しての立ち飲みスタイルでの営業。私が到着した時間帯には仕事終わり又は休みの飲食店の人達も大勢駆け付けていました。

  タミさんと鈴木シェフの代わりはいません。今後のたこりきはオープン当初のタコ焼きバルに戻ってあくまでタコ焼き推しの方針で行くと聞いています。
  そして、新たな人生のスタートを切るタミさんと鈴木シェフと別の場所にて再会できるその時を心待ちにしています。その時までのしばしの間の「さよなら」です。

<後日追記>
  たこりきの現況が気になるので様子を見に行ってみると予想通りに懐かしいオープン当初の頃の雰囲気が漂っていました。

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 (左・中央)タコ焼きメニューについてはこれまでと変更無し。夏の名物メニューである冷(つめ)たこも登場しています。タコ焼き以外の料理はポテトサラダやミックスナッツ等の簡単なアテのみ。今吉オーナーによるセレクトのグラスワインもシャンパーニュ、その他のスパークリング、白ワイン、赤ワインが各1種類ずつというのが基本。
 (右)この二人での新体制です。


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アリゴテだけの持ち寄りワイン会@谷町七丁目

  持ち寄りワイン会で産地やブドウの種類等のテーマを決めるというのはよくあることですが「アリゴテだけ」の持ち寄りワイン会というのは初めて聞きました。そんなマニアックな会があるのか!?と驚いていたら今年で5年目という事実を知りさらに驚きました。

  谷町七丁目の某マンションの一室にて開催された「谷町会アリゴテ編第5回目」に御縁があって初参戦。誘ってくれた人以外は主催者含めて初対面の人ばかりなのでかなり緊張しました。

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↑フランスのブルゴーニュ地方とロワール地方の一部でしか栽培されていないマイナー品種なので日本で流通している種類も限られるのに見事にバッティングせずよくもまあこれだけのアリゴテが集まったものです。ヴィンテージも2010年から2014年まで5年分が揃っています。

<ワインリスト ※写真右から順に>
ドメーヌ・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール「ア・リゴテ2014」
ドメーヌ・ポール・エ・マリー・ジャクソン「ブルゴーニュ・アリゴテ2012」
ドメーヌ・ヴァンサン・ルグー「ブルゴーニュ・アリゴテ2010」
ドメーヌ・クリスチャン・グロ「ブルゴーニュ・アリゴテ2011」
ドメーヌ・ティボー・リジェ・ベレール「ブルゴーニュ・アリゴテ2013」
ドメーヌ・ディディエ・モンショヴェ「ブルゴーニュ・アリゴテ2014」
ドメーヌ・ポチネ・アンポー「ブルゴーニュ・アリゴテ2010」

  アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールとディディエ・モンショヴェのアリゴテが抜群に美味しいのは知っていましたがきっと誰か持ってくるだろうと思って全く初めての生産者のアリゴテを持って行きました。「Cave de Terre(カーヴ・ド・テール)淡路町店」にて購入したポール・エ・マリー・ジャクソンのアリゴテは5年物のオーク樽で熟成させていて7種類の中で最も樽香が効いてこれを最後に呑んだのは正解でしたね。それにしてもアリゴテの最大の特徴である酸の強さはどのワインも共通していながら表情の違いにただただ驚かされます。同じブドウでも生産者によってここまでの違いが出ることはこうして同じ品種だけを集めて飲み比べないと知り様が無いことですね。どのアリゴテもそれぞれの良さがあって甲乙付け難し。

  料理は全て主催者F氏のお手製料理。本職は料理と全く関係無いというのにプロ顔負けとはまさにこのこと!

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 (左)ペペロナータ、キャロット・ラペ、カボチャ、ポロ葱マリネ。ペペロナータには頂き物の熟成バルサミコ酢を惜し気も無く投入したそうですが後日にそのバルサミコ酢の販売価格を知って目の玉飛び出そうになった位の超高級品らしく、そんな超高級バルサミコ酢を使ったペペロナータは流石にメチャクチャ美味しかったです。
 (右)自家製ツナペーストのクロスティーニ。

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 (左)鶏胸肉とナスとトマトのサラダ。これはかき混ぜる前の写真でこの後ボウルの底に沈んでいるドレッシングが万遍無く行き渡るようにかき混ぜて食べました。
 (中央)ホタテ貝柱とアヴォカドのタルタル。
 (右)マグロのタプナード和え。隠し味に味噌も入った西洋風漬けマグロ的な感じで丼にして食べたい(笑)。

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 (左)ペスカトーレ・ビアンコ。こんな器が一般宅にあるのが不思議。
 (中央)ガシラのアクアパッツァ。F氏としてはちょっと不満足なサイズのガシラだったそうですがガシラから出るダシが超美味。お取り分けはこの会に誘ってくれた「谷町の杉本彩」M姐さんがやってくれはりました。
 (右)アクアパッツァのダシに追いパスタ投入。

  17時30分位から始まって気が付けば終電に乗り遅れそうな24時前。バツ1、バツ2、未婚、既婚で子ありと様々な境遇の男女の集まりということもあって生々しい話題も多くて6時間がほんの2時間程みたいな感覚でした。


ロゼとオレンジの会@vin voyage

  この4月でオープン4周年を迎えたテリーヌとワインのお店「vin voyage(ヴァン・ヴォヤージュ)」。森田オーナーソムリエのナチュラル志向はますます強まり、お店で提供するワインはほとんどがヴァン・ナチュールで畑を借りて自然農法も行っています。そんな森田ソムリエが企画したのがロゼワインとオレンジワインのテイスティング会。最近にわかに使われ出したオレンジワインという呼び方はあまり好きではなくともマセラシオン(=果皮浸漬、醸し)した白ワイン自体は大好物であり日頃からロゼワインもよく呑んでいる私としてはもちろん参加です。

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 (左)14種類のワインボトルがズラリと並べられ参加者は好きな順番でテイスティングしていきます。14種類のワインの内のどれか1種類がデキャンタに移されていてブラインド・テイスティングで当てるのですがデキャンタされたことで印象が変わっていてハズしてしまいました・・・涙。
 (右)テイスティングの一般的なやり方についてレクチャーする森田ソムリエ。

<ワインリスト>
1.フラール・ルージュ「ソワフ・ド・マル・ロゼ」(仏)
2.オリヴィエ・コエン「キュヴェ・ロゼ」(仏)
3.ズラブ・トプリゼ「ロゼ・クヴェヴリ2013」(ジョージア)
4.オコタ「サーファー・ロゼ」(豪)
5.セップ・ムスター「シルヒャー」(オーストリア)
6.タキザワ・ワイナリー「旅路スパークリング・ロゼ2013」(北海道)
7.ドメーヌ・ナカジマ「ペティアン・ナチュール・ロゼ2015」(長野)
8.カミッロ・ドナーティ「マルヴァジア・ローザ・フリッツァンテ2014」(伊)
9.ケンブリッジ・ロード「ナチュラリスト」(NZ)
10.ファルネア「エンマ」(伊)
11.アグリコーラ・リュイット・リミタダ「キュヴェ・デ・ブラッスール・ゴルド・ブランコ2014」(チリ)
12.フェザンツ・ティアーズ「キシ2012」(ジョージア)
13.クローチ「モンテロッソ・ヴァル・ダルダ フリッツァンテ」(伊)
14.ラディコン「オスラヴィエ」(伊)

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↑世界各国から集められたロゼとオレンジなワインの中でもやはりラディコンがズバ抜けて美味しかったですね。そしてリュイット・リミタダも何回呑んでも本当に好きなワインです。

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 (左)仲良しな嫁と姑の図。今回の会の目玉が森田ソムリエの母上が焼く餃子。森田ソムリエの御実家は山口県岩国市でラーメン屋さんを営まれていてそこの名物が焼き餃子だったそうです。
 (右)母上がひたすら焼いて焼きまくった餃子。もちろん余分な添加物等入っておらず素材の味が活きたシンプルでナチュラルな味。前半はオーソドックスな餃子で後半はトマトペーストを具に混ぜ込んだ餃子が登場、トマトペースト入りの方が味に深みが増しています。15個位は食べて一日で食べた餃子の量の最多記録を更新しましたよ。

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 (左)餃子以外にもアテが。
 (中央)熊本県から取り寄せた無添加かまぼこ。
 (右)これまた熊本県から取り寄せたイノシシ肉入りの玄米雑炊カレー風味。

  12時から15時までの3時間のはずが15時を過ぎても誰も帰る様子は無くそのまま自動的に二次会の様相を呈し、私も17時過ぎまでみっちり5時間楽しみました。参加者の中で一人だけこのイベントで初来店という人がいて、3時間のマラソンなのに100m走のようにペース配分考えずに全力で呑みまくってるなぁと思い眺めていたら案の定酔い潰れはりましたわ(爆)。


火曜日会:前芝料理店@ニクの日

  肉好きの人は2/9をニク(肉)の日と呼んでるんですね。肉食人ではないのであまり意識することも無かったのですが過去のニクの日を振り返ってみると意外と肉を食べてました。昨年は外食してませんでしたが2年前は今は無き「LE AI(ル・アイ)心斎橋本店」で鹿肉を、3年前は「ETXOLA(エチョラ)」でバスク豚を食していました。

  今年のニクの日も当初は外食の予定ではなかったのですが大の肉好きのG子さんから急なお誘いを受けて後に「火曜日会」と呼ばれるメンバーでお肉を食べに行くことに。お店は谷町六丁目の「前芝料理店」。以前にポテトサラダとグラスワイン2杯だけの軽い利用で寄ったことがあるのみでちゃんとした食事をしに行きたいと熱望していたのを覚えてくれていたのです。前芝オーナーシェフは東京の「レストラン七條」「北島亭」と大阪の「La Tortuga(ラ・トルトゥーガ)」を経て堺筋本町「Le Noeud Papillon(ル・ヌー・パピヨン)」の二代目シェフを務め、その系列店だった「BON MARCHE(ボン・マルシェ)」の跡店舗にて昨年2/6に独立オープン。つい3日前にオープン一周年を迎えたばかりでコントワール上には立派なお祝いの花が飾られていました。

  1枚板のコントワール8席と奥のターブル4席の店内は余分な飾り気が無くて実にシンプルな造り。ビストロではなく料理店を名乗っているのは22時以降のバータイムにはフレンチ以外のジャンルにこだわらない旨いモンも提供しているから。18時~22時の時間帯は基本的に一皿を二人でシェアするのが前提のポーションと価格で提供され、今回は四人だったので前菜は4人でシェアしてメインの肉料理は同じ物を二皿オーダーして2人ずつでシェアすることに。
  前芝シェフは寡黙な生粋の職人といった風。今回は前芝シェフと親交のある面々と行ったのでお茶目な部分を見ることができましたがそれでも決して口数の多い人ではないです。クローズドキッチンにて料理に専念している前芝シェフに代わってサーヴィスを担うのが美人ソムリエールの浅見さん。グラス・シャンパーニュで乾杯した後、浅見ソムリエールにお薦めのヴァン・ナチュールをコントワール上に並べてもらって気になったワインを開けることに。

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 (左)アミューズは蕪のピューレをのせたカニのフラン。アミューズと自家製の全粒粉パンとで500円付きます。
 (右)ラングドック&ルーシヨン地方のドメーヌ・ラタール「ルーサンヌ2014」。北海道札幌市にある二番通り酒店という夫婦二人だけでフランスワインの輸入・販売を行っている酒屋が輸入しています。開け立ては還元香がしましたがスワリングしていくと還元香も取れ、レモンイエローがレモネードを想起させ実際に味もそんな感じでスッキリと呑めます。パテとの相性を全く考慮せずに選んだ白ワインなのでワイン単体で呑んで美味しいけどパテ3種との相性はイマイチだったのは止む無し。

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 (左)パテ・ド・カンパーニュ。何人かの人がここのパテカンを絶賛しているので是非とも食べてみたかったのです。見ての通り2人でシェアするには大きなサイズで4人でシェアしても十分な量です。ガツンとパンチの効いた味ではなく意外なまでに上品で洗練された味ですね。
 (右)鴨とフォアグラのパテ・アン・クルート。一見するとパイ生地の厚みが凄くてこれも2人でシェアしたらメイン料理食べる前にお腹膨れてしまうようなボリュームですが重厚ながらもクドさが無いので意外とペロリと行けてしまえそうです。

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 (左)牛頬肉のポトフのテリーヌ。ハーブの入ったタルタルソースのようなソースが添えられているのですがこのソースの必要性には「?」が付きますね。
 (右)ラングドック&ルーシヨン地方のドメーヌ・ジュリアン・ペイラス「ロゼ・ボエーム」。グルナッシュとサンソーのブレンドによるロゼワインでロゼワインとしてはかなり色も味も濃いタイプ。

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 (左)炙ったサワラのサラダ仕立て。まるでスモークしたようにサワラが香ばしいので浅見ソムリエールに聞いてみたらスモークはしておらず炭火で皮目を炙っただけとのこと。身の火入れはミ・キュイ。菊芋やカブラ等の野菜も美味しい。
 (右)タラ白子ムニエル。揚げて甘味を引き出したネギがタラ白子ムニエルとこんなに合うとは!

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 (左)信州黒豚の骨付きロース肉のロティ。ナイフを入れた時のプルンとした弾力が忘れられません、脂身も甘い!
 (右)なにわ黒牛ウチヒラ肉の炭火焼き。正直、炭火でここまで見事な火入れをする料理人に出会ったのは初めてです。塩の打ち方が若干控え目なのは好みが分かれるところかもですが私はこれ位の塩加減で丁度良い位です。

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 (左)なにわ黒牛の付け合わせのブルーチーズ入りドフィノワ。4人分とはいえ付け合わせというよりもほぼこれで一品として成立するボリューム(汗)。
 (右)ロワール地方のバティスト・クザン「ディナミタージュ・ガメイ2014」。ロワールワイン好きのロワラーを自称する私はガメイについてもボージョレーのガメイよりロワールのガメイの方が好きなのです。このガメイと黒豚ロティとのマリアージュはお見事でした。

  肉の火入れの技量は群を抜いているモノを感じました。流石はニクの日にわざわざG子さんが食べに行こうとするお店です。これで使い勝手が良かったら通うのですが上記の通り一人で気軽にオーダーできるポーションでも価格でもないのがネック。前回に軽い利用で寄った日曜の15時~18時までの時間帯なら22時以降のバータイムと同じポーションも価格も控え目な一品があるのでそこが狙い目でしょうね。

谷六の細路地にある焼き菓子店

  空堀界隈は細い路地がたくさんあってひっそり目立たず色々なお店が営業しています。そしてこの界隈、何気に焼き菓子を扱っているお店が多いのですよ。味噌餡最中の「最中屋 一吉」でも焼き菓子をオープン以来販売し続けてますし、今年「惣」入り口横にオープンした「MOITE(モワティエ)」、「gateau Souls(ガトー・ソウルズ)」、「LE AI(ル・アイ)谷町店」、「MUKU(ムク)」と色々思い浮かびます。
  「こんぶ土居」の近くの細い路地にてまた焼き菓子店を発見しました。

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↑ポツンと置かれた看板にある店名は「TerzettK(テルツェット・ケイ)」。お店があるとは到底思えないような路地を進んで行くと、普通の長屋を改装して厨房と売り場とを設けたお店が登場。
  terzettoテルツェットは「三重奏及び三重奏を演奏するトリオ」を指すイタリア語です(何故か店名には最後のoが抜けていますが)。それにオーナーパティシエの男性の名前がケイゴさんなのでイニシャルのKを合わせたのでしょうかね。マドレーヌ、フィナンシェ、ブランデーケーキ、マフィン、プリンの販売が基本ですが事前オーダー制で生菓子も作ってくれるようです。

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 (左)プレーンフィナンシェとココナッツフィナンシェ。
 (右)クレーム・ド・ラカンカ。その名の通り羅漢果(らかんか)を使ったプリンです。砂糖の使用を抑えた低糖質スイーツとして羅漢果を甘味料に使用しているのです。

  フィナンシェも羅漢果プリンも普通に美味しいです。逆に言うと突出した美味しさ、他店とは異なる際立った個性はありません。