2015年ワインラストスパート
不覚にも年末に風邪を引いてしまい、それでも以前からの約束を果たすべく風邪に負けない不屈の闘志でワインを呑みに行っていました。
先ずは堺東の名ワインバー「i-ROAS(アイローズ)」へと。前夜が仕事納めの会社も多く予約満席だったのから一転してこの日は大小路通りの人通りも少なく店内もゆったりとしています。



(左)ソムリエ石原の手作りハム。外食で生ハムをわざわざ注文することは滅多に無いのですが手作り自家製ハムと聞くと注文したくなるのです。このてんこ盛り量で600円なのですから驚きますよね。
(中央)NZのマールボロのKIMURA「ソーヴィニヨン・ブラン2015」。日本で多くのファンを持つ木村滋久さんのソーヴィニヨン・ブランですが2010年からブドウの供給を受けていたストロー・ロッジ・ヴィンヤードとの契約を今年の収穫直前に契約解除せざるを得ない状況に陥り、周囲の人々の協力を受けて他のヴィンヤードのブドウで醸造したこの2015年ヴィンテージが「シドニー・インターナショナル・ワイン・コンペティション2016」で金賞を受賞。名実ともにNZソーヴィニヨン・ブランの最高峰となりましたね。
(右)オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州アッパー・ハンター地区のスモール・フォレスト「ヴァデーロ2015」。国内外の多くのワイナリーでの醸造経験と日本酒造りの経験も持つ女性醸造家の小林敦子ラドクリフさんが2013年12月に立ち上げた自身のワイナリーがスモール・フォレストでワイナリー名は分かり易く小林姓を英訳したもの。実は敦子ラドクリフさんとは思わぬ縁がありまして、先日に「たこりき」でタコ焼きを食べていたら隣に座ったのがインポーターの株式会社ヴァイ・アンド・カンパニーの唄営業マネージャーとプロモーションのために来日していた敦子ラドクリフさんだったということがありまして、それがきっかけでたこりきにもスモール・フォレストのワインが入荷しました。2015年がファースト・ヴィンテージとなるスモール・フォレストのワインは4種類あり、アッパー・ハンター地区で古くから栽培されているヴァデーロ(別名ヴェルデーリョ)100%で造るこの白ワインはオレンジシリーズと言われる他の3種類よりもカジュアルな価格です。アロマティックでちょっと青っぽさもあり、適度なコクとボディもあるので色々な料理とも合わせやすそうです。

(左)タコのジェノヴェーゼ。スライスしたタコを想像していたらタコ足1本ブツ切りで出てきました。タコ足を出汁で炊いてからバジルペーストを絡めてあり、弾力のあるタコ足を噛めば噛むほど出汁の旨味が溢れてきます。
(右)イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のスキオペット「コッリオ ピノ・グリージョ2012」。かなり濃い麦わら色でトロピカルな香り、これも幅広い料理と合わせられる汎用性の高い白ワインですね。

(左)毛ガニのリゾット。赤ワインに合わせる料理を何にしようかと考えていて肉料理を食べられる程の元気も無いので毛ガニのリゾットなら丁度イイのではないかと思いオーダー。一口食べて、あれ?二口食べて、あれれ??全く予想外の辛味が口内に広がります。石原オーナーの好みで唐辛子をかなり効かせてあります(汗)。
(右)イタリアのピエモンテ州のマルケージ・アルフィエーリ「ラ・トータ バルベーラ・ダスティ」。フラッグシップワインであるアルフィエーリよりも樹齢の若いブドウを使っていて樽熟期間も短い目のラ・トータですが樽熟バルベーラならではの妖艶なイメージがありボディもふくよかで唐辛子の辛さを見事に受け止めてくれました。
大晦日は昨年に続いて「たこりき」にて。来年春に能勢町に移転する「蔦屋」に年越し蕎麦を食べに行っているG子さん&H大社長が後程合流予定ですのでそれまでのんびりと。



(左)鈴木シェフおまかせ前菜盛り合わせ。手前から時計回りにアヴォカドあけ辛子&サラミ&白カビサラミ&馬舌スモーク&キャロット・ラぺ&オリーヴの実&豚肉リエット。
(中央)春菊のキッシュにハバネロで漬けた明太子添え。フィリングにもチーズをたっぷりと入れていてこれ程までにワインを欲するキッシュは他にそうは無いですよ。そして珍しいハバネロ漬け明太子はこの少量でも相当な辛さです。
(右)フランスのシャンパーニュ地方ヴィルノクス・ラ・グランド村のバラ・マッソン「シャンパーニュ フルール・ド・クレ エクストラ・ブリュットNV」。マッソンさんが栽培したブドウで奥さんのバラさんが醸造するという夫婦で営むRMメゾンで注目のインポーター株式会社ラヴニールが輸入しています。シャルドネ100%でリンゴのような蜜感とちょっと個性的な味わいです。



(左)河内鴨とレンコンと九条ネギのシュウマイ。松原市のツムラ本店のブランド合鴨である河内鴨をミンチにしてシュウマイにするという贅沢さ。蒸してる間も肉汁が溢れ出ているのにシュウマイ内にはまだまだ肉汁が閉じこもっているのです。鈴木シェフがシュウマイ好きなのであえてミンチにしてシュウマイに使っていますが普通はそんな贅沢せずにそのまんま焼いたり炊いたりしますわね。
(中央)山梨県山梨市の四恩醸造「ローズ白2015」。大阪の酒屋で四恩醸造のワインを取り扱っているところが無いので他府県の酒屋から仕入れているのです。デラウェア100%で良い意味でのデラウェアらしさが出ていて極めてドライ。
(右)同じく四恩醸造「ローズ・ロゼ2015」。巨峰によるロゼワインで色調も味わいも極めて淡い淡い。



(左)原木椎茸ポタージュ。今年2月にも食べたアラン・シャペルのスペシャリテであるマッシュルームのカプチーノを原木椎茸で再現した鈴木シェフのスペシャリテ。
(中央)アルバイトの「ケン坊」くんが焼いたタコ焼き。
(右)フランスのブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区のドメーヌ・ディディエ・モンショヴェ「ブルゴーニュ・グラン・オルディネール・ルージュ2013」。ブルゴーニュのAOCでは最下級になるACブルゴーニュ・グラン・オルディネールですがデメテールの認証を受けたビオディナミ農法によるガメイ100%で造るこのワインは並のグラン・オルディネールではありません。
ここでG子さん&H大社長が合流、さらにたこりきに唯一ワインを持ち込むことが認められている大重鎮のB医師も到着。



(左)フランスのロワール地方アンジュー地区のシリル・ル・モワン「ヴァン・ド・フランス ル・ポンジュ2013」。ガメイとグロロー・ノワールのブレンドで酸化防止剤は一切不使用で濾過・清澄も行わず。これこれ、こういう染み入る地味滋味系は本当に大好き。
(中央)南アフリカのステレンボッシュのクラウズ・エステート「クラウズ ピノ・ノワール2014」。タミさん注目のインポーター株式会社ラフィネはフランスと南アフリカのワインに特化したインポーターで、ここの取り扱っている南アフリカワインはこれまでの南アフリカワインのイメージと全く異なります。毎回ブラインドで出されて後で南アフリカワインだと知って驚愕しています。このピノ・ノワールは色調は非常に淡いのですが陽性のピノ・ノワールの魅力に溢れた感動のワインです。
(右)イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のヴォドピーヴェッツ「ヴィトフスカ・オリージネ2009」。「秋のSemplice」で呑んだヴィトフスカ・ソーロがこれまでに呑んだヴォドピーヴェッツのワインの最上級でこの大樽熟成のオリージネはソーロまでは行かないもののかなり近い味です。B医師の持ち込みワインはこの他にもジュラのヴァン・ジョーヌやブルゴーニュ白もありました。
G子さん&H大社長とたこりきを出て堺筋本町「Winestand DAIGAKU(ワインスタンド・ダイガク)」へと移動。東心斎橋「Bistro a vin DAIGAKU(ビストロ・ア・ヴァン ダイガク)」が店舗不具合により休業している間はWinestand DAIGAKUを手伝っていた他谷オーナーシェフがとうとう東心斎橋の店舗の閉店を決意し、Winestand DAIGAKUを手伝うのも大晦日限りとなったからです。

↑この日はアルザスのジェラール・シュレールもグラスワインで開いていました。ほんの30分程の滞在でしたがその後も多くの人が他谷シェフの今後の激励のために訪れたようです。
先ずは堺東の名ワインバー「i-ROAS(アイローズ)」へと。前夜が仕事納めの会社も多く予約満席だったのから一転してこの日は大小路通りの人通りも少なく店内もゆったりとしています。



(左)ソムリエ石原の手作りハム。外食で生ハムをわざわざ注文することは滅多に無いのですが手作り自家製ハムと聞くと注文したくなるのです。このてんこ盛り量で600円なのですから驚きますよね。
(中央)NZのマールボロのKIMURA「ソーヴィニヨン・ブラン2015」。日本で多くのファンを持つ木村滋久さんのソーヴィニヨン・ブランですが2010年からブドウの供給を受けていたストロー・ロッジ・ヴィンヤードとの契約を今年の収穫直前に契約解除せざるを得ない状況に陥り、周囲の人々の協力を受けて他のヴィンヤードのブドウで醸造したこの2015年ヴィンテージが「シドニー・インターナショナル・ワイン・コンペティション2016」で金賞を受賞。名実ともにNZソーヴィニヨン・ブランの最高峰となりましたね。
(右)オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州アッパー・ハンター地区のスモール・フォレスト「ヴァデーロ2015」。国内外の多くのワイナリーでの醸造経験と日本酒造りの経験も持つ女性醸造家の小林敦子ラドクリフさんが2013年12月に立ち上げた自身のワイナリーがスモール・フォレストでワイナリー名は分かり易く小林姓を英訳したもの。実は敦子ラドクリフさんとは思わぬ縁がありまして、先日に「たこりき」でタコ焼きを食べていたら隣に座ったのがインポーターの株式会社ヴァイ・アンド・カンパニーの唄営業マネージャーとプロモーションのために来日していた敦子ラドクリフさんだったということがありまして、それがきっかけでたこりきにもスモール・フォレストのワインが入荷しました。2015年がファースト・ヴィンテージとなるスモール・フォレストのワインは4種類あり、アッパー・ハンター地区で古くから栽培されているヴァデーロ(別名ヴェルデーリョ)100%で造るこの白ワインはオレンジシリーズと言われる他の3種類よりもカジュアルな価格です。アロマティックでちょっと青っぽさもあり、適度なコクとボディもあるので色々な料理とも合わせやすそうです。


(左)タコのジェノヴェーゼ。スライスしたタコを想像していたらタコ足1本ブツ切りで出てきました。タコ足を出汁で炊いてからバジルペーストを絡めてあり、弾力のあるタコ足を噛めば噛むほど出汁の旨味が溢れてきます。
(右)イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のスキオペット「コッリオ ピノ・グリージョ2012」。かなり濃い麦わら色でトロピカルな香り、これも幅広い料理と合わせられる汎用性の高い白ワインですね。


(左)毛ガニのリゾット。赤ワインに合わせる料理を何にしようかと考えていて肉料理を食べられる程の元気も無いので毛ガニのリゾットなら丁度イイのではないかと思いオーダー。一口食べて、あれ?二口食べて、あれれ??全く予想外の辛味が口内に広がります。石原オーナーの好みで唐辛子をかなり効かせてあります(汗)。
(右)イタリアのピエモンテ州のマルケージ・アルフィエーリ「ラ・トータ バルベーラ・ダスティ」。フラッグシップワインであるアルフィエーリよりも樹齢の若いブドウを使っていて樽熟期間も短い目のラ・トータですが樽熟バルベーラならではの妖艶なイメージがありボディもふくよかで唐辛子の辛さを見事に受け止めてくれました。
大晦日は昨年に続いて「たこりき」にて。来年春に能勢町に移転する「蔦屋」に年越し蕎麦を食べに行っているG子さん&H大社長が後程合流予定ですのでそれまでのんびりと。



(左)鈴木シェフおまかせ前菜盛り合わせ。手前から時計回りにアヴォカドあけ辛子&サラミ&白カビサラミ&馬舌スモーク&キャロット・ラぺ&オリーヴの実&豚肉リエット。
(中央)春菊のキッシュにハバネロで漬けた明太子添え。フィリングにもチーズをたっぷりと入れていてこれ程までにワインを欲するキッシュは他にそうは無いですよ。そして珍しいハバネロ漬け明太子はこの少量でも相当な辛さです。
(右)フランスのシャンパーニュ地方ヴィルノクス・ラ・グランド村のバラ・マッソン「シャンパーニュ フルール・ド・クレ エクストラ・ブリュットNV」。マッソンさんが栽培したブドウで奥さんのバラさんが醸造するという夫婦で営むRMメゾンで注目のインポーター株式会社ラヴニールが輸入しています。シャルドネ100%でリンゴのような蜜感とちょっと個性的な味わいです。



(左)河内鴨とレンコンと九条ネギのシュウマイ。松原市のツムラ本店のブランド合鴨である河内鴨をミンチにしてシュウマイにするという贅沢さ。蒸してる間も肉汁が溢れ出ているのにシュウマイ内にはまだまだ肉汁が閉じこもっているのです。鈴木シェフがシュウマイ好きなのであえてミンチにしてシュウマイに使っていますが普通はそんな贅沢せずにそのまんま焼いたり炊いたりしますわね。
(中央)山梨県山梨市の四恩醸造「ローズ白2015」。大阪の酒屋で四恩醸造のワインを取り扱っているところが無いので他府県の酒屋から仕入れているのです。デラウェア100%で良い意味でのデラウェアらしさが出ていて極めてドライ。
(右)同じく四恩醸造「ローズ・ロゼ2015」。巨峰によるロゼワインで色調も味わいも極めて淡い淡い。



(左)原木椎茸ポタージュ。今年2月にも食べたアラン・シャペルのスペシャリテであるマッシュルームのカプチーノを原木椎茸で再現した鈴木シェフのスペシャリテ。
(中央)アルバイトの「ケン坊」くんが焼いたタコ焼き。
(右)フランスのブルゴーニュ地方コート・ド・ボーヌ地区のドメーヌ・ディディエ・モンショヴェ「ブルゴーニュ・グラン・オルディネール・ルージュ2013」。ブルゴーニュのAOCでは最下級になるACブルゴーニュ・グラン・オルディネールですがデメテールの認証を受けたビオディナミ農法によるガメイ100%で造るこのワインは並のグラン・オルディネールではありません。
ここでG子さん&H大社長が合流、さらにたこりきに唯一ワインを持ち込むことが認められている大重鎮のB医師も到着。



(左)フランスのロワール地方アンジュー地区のシリル・ル・モワン「ヴァン・ド・フランス ル・ポンジュ2013」。ガメイとグロロー・ノワールのブレンドで酸化防止剤は一切不使用で濾過・清澄も行わず。これこれ、こういう染み入る地味滋味系は本当に大好き。
(中央)南アフリカのステレンボッシュのクラウズ・エステート「クラウズ ピノ・ノワール2014」。タミさん注目のインポーター株式会社ラフィネはフランスと南アフリカのワインに特化したインポーターで、ここの取り扱っている南アフリカワインはこれまでの南アフリカワインのイメージと全く異なります。毎回ブラインドで出されて後で南アフリカワインだと知って驚愕しています。このピノ・ノワールは色調は非常に淡いのですが陽性のピノ・ノワールの魅力に溢れた感動のワインです。
(右)イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のヴォドピーヴェッツ「ヴィトフスカ・オリージネ2009」。「秋のSemplice」で呑んだヴィトフスカ・ソーロがこれまでに呑んだヴォドピーヴェッツのワインの最上級でこの大樽熟成のオリージネはソーロまでは行かないもののかなり近い味です。B医師の持ち込みワインはこの他にもジュラのヴァン・ジョーヌやブルゴーニュ白もありました。
G子さん&H大社長とたこりきを出て堺筋本町「Winestand DAIGAKU(ワインスタンド・ダイガク)」へと移動。東心斎橋「Bistro a vin DAIGAKU(ビストロ・ア・ヴァン ダイガク)」が店舗不具合により休業している間はWinestand DAIGAKUを手伝っていた他谷オーナーシェフがとうとう東心斎橋の店舗の閉店を決意し、Winestand DAIGAKUを手伝うのも大晦日限りとなったからです。

↑この日はアルザスのジェラール・シュレールもグラスワインで開いていました。ほんの30分程の滞在でしたがその後も多くの人が他谷シェフの今後の激励のために訪れたようです。
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AVINOFESTA2015 トスカーナ
「カンサイタリー」と並ぶ関西のイタリアワイン好きのビッグイベント「AVINOFESTA(アヴィノフェスタ)」に今年も参加してきました。当ブログでAVINOFESTAについて書くのはこれが初めてになりますが2011年の第2回目から今年の第6回目に至るまで毎年参加しているのです。特に今年はカンサイタリーの開催が来年2月に持ち越しとなったためにAVINOFESTAへの期待が俄然高まります。関西のイタリアワイン界の事情をご存知無い方にはカンサイタリーとAVINOFESTAの違いが分かりにくいかと思いますのでここで簡単に特徴をまとめておきます。
<カンサイタリー>
【主催】森ソムリエ(元「Cantinetta Barbera」マネージャーソムリエ 現「森サンジョヴェーゼ」オーナーソムリエ)
【趣旨】イタリアワイン普及を通じて東北大震災からの復興を支援するチャリティーイベント
【場所】昨年度はマイドーム大阪
【時間】12時~16時
【会費】チケット代金のみで200種類のワインがフリーテイスティング(高級ワインの有料テイスティングブースもあり)
【形態】イタリア各20州ごとにブースを設置
【食事】昨年度はイタリア各20州の郷土料理を有料販売
<AVINOFESTA>
【主催】Amici Vini Italiani(略称A.V.I)
【趣旨】イタリアワインとイタリア文化の普及イベント、毎年テーマが変わる
【場所】中之島中央公会堂
【時間】第一部12時~15時 第二部16時~19時
【会費】前売りチケットで1000円分のテイスティング可能、以降は1000円単位でチケット追加購入
【形態】インポーターごとにブースを設置
【食事】ハム&パンのワンプレートを有料販売
AVINOFESTAのおもしろいところはインポーターごとのブース設置なのでインポーター対抗色が強く、各社とも自社の威信を賭けて出品ワインをセレクトしてきます。今年のテーマはトスカーナ州。「サッシカイア」や「ソライア」等の知名度抜群のスーパータスカンをズラリと揃えて猛攻勢を掛けるインポーター、1本6万円近い究極のヴィン・サント「オッキオ・ディ・ベルニーチェ」でオオトリを務めようとするインポーター、アンフォラ仕込みのサンジョヴェーゼという超変化球を投じるインポーター、ヴィーノ・ビアンコ無しでヴィーノ・ロッソ尽くしのインポーター、あえてマイナーなカルミニャーノ推しで行くインポーター、どデカい3リッターボトルで視線を集めるインポーター等々20社それぞれの戦略を楽しめるのがAVINOFESTAの大きな魅力。出展インポーター20社は以下の通り。
Aブース:モンテ物産株式会社
Bブース:株式会社アルトリヴェッロ
Cブース:有限会社エトリヴァン
Dブース:パシフィック洋行株式会社
Eブース:株式会社稲葉
Fブース:日欧商事株式会社
Gブース:株式会社ワインウエイヴ
Hブース:株式会社オーデックス・ジャパン
Iブース:株式会社ヴィーノフェリーチェ
Jブース:株式会社相模屋本店
Kブース:エノテカ株式会社
Lブース:株式会社モトックス
Mブース:テラヴェール株式会社
Nブース:株式会社ヴィントナーズ
Oブース:メイワ株式会社
Pブース:株式会社フードライナー
Qブース:株式会社仙石
Rブース:株式会社飯田
Sブース:ブリストルジャポン株式会社
Tブース:株式会社MONACA

↑本来ワインを飲むためのスペースではないだけに非日常感がハンパ無いです。

↑各ブースの出品ワインは全て10%オフで購入可能。業務店用イタリアワイン専門店「ENOTECA BIANCHI(エノテカ・ビアンキ)」が一般向け販売を行う1年に1度だけの日なのです。

↑各ブースにはイタリア料理店を中心に有名飲食店のスタッフが応援のために配属されています。

↑後ろ姿しか写っていない京町堀のマルケ巨匠もこの日はトスカーナワイン推しです。

↑「闘うワイン商」こと川頭さんも毎年アルトリヴェッロのブースに駆け付けます。私がアルドというイタリア名を授かるきっかけとなったお人なだけに私を見つけて「アルド~!」と声を掛けて下さいました。
トスカーナ州はピエモンテ州と並ぶイタリアの二大ワイン生産地であり、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キァンティ・クラシコ、スーパータスカンが国際的にも有名ですがそれだけではありません。忘れてはならないのがヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ。イタリアで最初にDOCに認定された白ワインであり、アルバーナ・ディ・ロマーニャに次いで2番目にDOCGに認定された白ワインという輝かしい歴史を持ちながらイタリア料理店やイタリアワインバーでなかなかヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノを見かけません。今回はこのワインに着目し、その最高峰であるヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ・リゼルヴァの比較テイスティングをしました。また、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとキァンティ・クラシコと同じDOCGながら影の薄い存在であるヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノとカルミニャーノ・リゼルヴァも今回の主題としていました。どちらも派手さは無く地味ですが染み入る滋味ワインです。終わって感じたことは、有名も無名も、派手も地味も、土着品種も国際品種も全てひっくるめてトスカーナワインの魅力なのだということです。
さて、来年の第7回目は一体どんなテーマになるのでしょうか。個人的にはそろそろマルケ巨匠が本領発揮できるマルケ州を含むテーマが来てほしいところです。
<カンサイタリー>
【主催】森ソムリエ(元「Cantinetta Barbera」マネージャーソムリエ 現「森サンジョヴェーゼ」オーナーソムリエ)
【趣旨】イタリアワイン普及を通じて東北大震災からの復興を支援するチャリティーイベント
【場所】昨年度はマイドーム大阪
【時間】12時~16時
【会費】チケット代金のみで200種類のワインがフリーテイスティング(高級ワインの有料テイスティングブースもあり)
【形態】イタリア各20州ごとにブースを設置
【食事】昨年度はイタリア各20州の郷土料理を有料販売
<AVINOFESTA>
【主催】Amici Vini Italiani(略称A.V.I)
【趣旨】イタリアワインとイタリア文化の普及イベント、毎年テーマが変わる
【場所】中之島中央公会堂
【時間】第一部12時~15時 第二部16時~19時
【会費】前売りチケットで1000円分のテイスティング可能、以降は1000円単位でチケット追加購入
【形態】インポーターごとにブースを設置
【食事】ハム&パンのワンプレートを有料販売
AVINOFESTAのおもしろいところはインポーターごとのブース設置なのでインポーター対抗色が強く、各社とも自社の威信を賭けて出品ワインをセレクトしてきます。今年のテーマはトスカーナ州。「サッシカイア」や「ソライア」等の知名度抜群のスーパータスカンをズラリと揃えて猛攻勢を掛けるインポーター、1本6万円近い究極のヴィン・サント「オッキオ・ディ・ベルニーチェ」でオオトリを務めようとするインポーター、アンフォラ仕込みのサンジョヴェーゼという超変化球を投じるインポーター、ヴィーノ・ビアンコ無しでヴィーノ・ロッソ尽くしのインポーター、あえてマイナーなカルミニャーノ推しで行くインポーター、どデカい3リッターボトルで視線を集めるインポーター等々20社それぞれの戦略を楽しめるのがAVINOFESTAの大きな魅力。出展インポーター20社は以下の通り。
Aブース:モンテ物産株式会社
Bブース:株式会社アルトリヴェッロ
Cブース:有限会社エトリヴァン
Dブース:パシフィック洋行株式会社
Eブース:株式会社稲葉
Fブース:日欧商事株式会社
Gブース:株式会社ワインウエイヴ
Hブース:株式会社オーデックス・ジャパン
Iブース:株式会社ヴィーノフェリーチェ
Jブース:株式会社相模屋本店
Kブース:エノテカ株式会社
Lブース:株式会社モトックス
Mブース:テラヴェール株式会社
Nブース:株式会社ヴィントナーズ
Oブース:メイワ株式会社
Pブース:株式会社フードライナー
Qブース:株式会社仙石
Rブース:株式会社飯田
Sブース:ブリストルジャポン株式会社
Tブース:株式会社MONACA

↑本来ワインを飲むためのスペースではないだけに非日常感がハンパ無いです。

↑各ブースの出品ワインは全て10%オフで購入可能。業務店用イタリアワイン専門店「ENOTECA BIANCHI(エノテカ・ビアンキ)」が一般向け販売を行う1年に1度だけの日なのです。

↑各ブースにはイタリア料理店を中心に有名飲食店のスタッフが応援のために配属されています。

↑後ろ姿しか写っていない京町堀のマルケ巨匠もこの日はトスカーナワイン推しです。

↑「闘うワイン商」こと川頭さんも毎年アルトリヴェッロのブースに駆け付けます。私がアルドというイタリア名を授かるきっかけとなったお人なだけに私を見つけて「アルド~!」と声を掛けて下さいました。
トスカーナ州はピエモンテ州と並ぶイタリアの二大ワイン生産地であり、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キァンティ・クラシコ、スーパータスカンが国際的にも有名ですがそれだけではありません。忘れてはならないのがヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ。イタリアで最初にDOCに認定された白ワインであり、アルバーナ・ディ・ロマーニャに次いで2番目にDOCGに認定された白ワインという輝かしい歴史を持ちながらイタリア料理店やイタリアワインバーでなかなかヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノを見かけません。今回はこのワインに着目し、その最高峰であるヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ・リゼルヴァの比較テイスティングをしました。また、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとキァンティ・クラシコと同じDOCGながら影の薄い存在であるヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノとカルミニャーノ・リゼルヴァも今回の主題としていました。どちらも派手さは無く地味ですが染み入る滋味ワインです。終わって感じたことは、有名も無名も、派手も地味も、土着品種も国際品種も全てひっくるめてトスカーナワインの魅力なのだということです。
さて、来年の第7回目は一体どんなテーマになるのでしょうか。個人的にはそろそろマルケ巨匠が本領発揮できるマルケ州を含むテーマが来てほしいところです。
FESTIVINならぬ○○VIN
6/28に京都で開催された「FESTIVIN(フェスティヴァン)」に参加しなかったことは以前の記事に書いた通りです。わざわざ京都まで行かなくとも身近なところでヴァン・ナチュールは呑めるという訳で7月に呑んだヴァン・ナチュールをまとめてみました。いずれもヴァン・ナチュールをこよなく愛するソムリエさん&ソムリエールさんのお店で呑みました。
北久宝寺町「TAVERNETTA da KITAYAMA(タヴェルネッタ・ダ・キタヤマ)」魚見マネージャーソムリエによるセレクト、すなわちUOMIVIN(ウオミヴァン)。



(左)ロンバルディア州のヴィッラ「フランチャコルタ・ブリュット エモツィオーネ・ミレジマート2010」。ヴィッラはビオロジック農法による自社畑ブドウ100%使用で、複数年ブレンドのNVを仕込まずミレジマート(=単年ヴィンテージ)のみで仕込む数少ないフランチャコルタ生産者。「グラス用スプマンテをロータリからこのヴィッラに変えたんですよ。1杯○○○円てお得でしょ?」とのたまう魚見マネージャー、そりゃお得過ぎますわ!
(中央)(右)真っ黒のワイングラスに入って出てきたのはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のラディコン「ストラニック2012」。当主スタニスラオ・ラディコン(通称スタンコ)の長男サシャの発案で生まれたラディコン初のセカンドワイン。ラディコンのワインはリリースされるまでの熟成期間が非常に長く(白ワインで収穫年から6年後、リゼルヴァと赤ワインは収穫年から10年後)、それはすなわちワインが換金されるまでの期間の長さとイコールです。カンティーナの経営のことを考えると早くリリースして早く換金できるワインも必要な訳で、スタンコさんはあまり乗り気ではないもののせっかくの長男のアイディアなので彼にやらせてみることにしたようです。ラディコンの通常ワインとの区別として、500mlボトルではなく750mlボトルを採用し、エチケッタも少し違います。使用するブドウは「オスラヴィエ」に使っているのと同じシャルドネ&ソーヴィニヨンでマセラシオン(=果皮浸漬)の期間はやや短めとなっています。ここまで読むとビジネス戦略で生まれたセカンドワインより通常ワインの方を呑みたいと思うかもしれませんがこのセカンドワインでも十二分なクオリティーなのですよ。ラディコン入門用にもいいでしょうね。
上本町の王道ビストロ「A volone(アヴォロンテ)」なかじーさんこと中島ソムリエールによるセレクト、すなわちNAKAJIVIN(ナカジヴァン)。



(左)フランスのロワール地方アンジュ地区のフィリップ・デルメ「トゥルビュランス2013」。蒸し暑いので泡を所望したらシュナン・ブラン100%のペティアンが出てきました。なかじーさんにシャンパーニュのイメージがあまり無いのでクレマンで来るのではないかと予想していたらその斜め上を行くペティアンでした、これはメチャ美味い!
(中央)アメリカのカリフォルニア州のブロック・セラーズ「カベルネ・フラン セントラル・コースト2012」。「たこりき」タミさんも好んで使うブロック・セラーズのワインの中ではカジュアルなワイン。ブロック・セラーズはバークレーの街中にあるアーバン・ワイナリーで、自社畑を持たないのでビオロジック農法又はビオディナミ農法のブドウを買い付けてきてワインを醸造しています。ジン・ファンデルにしてもカベルネ・フランにしてもブロック・セラーズのワインは他のワイナリーのワインと全くキャラクターが違います。このワインにもカベルネ・フラン特有の鉄っぽさは無くて優しく澄んでいます。
(右)フランスのブルゴーニュ地方のドメーヌ・ド・ラ・コンブ「ブルゴーニュ ピノ・ノワール2003」。ドメーヌ・ド・シャソルネイのフレデリック・コサ-ル氏が2004年をもって醸造から手を引いたことにより2004年以前のヴィンテージは幻になっています。自分の呑みたいヴァン・ナチュールの方向性を端的に表現してくれている赤ワインでした、こんな秘蔵品を出してくれたなかじーさんに大感謝です。
谷町六丁目の「前芝料理店」の美人ギャルソニエ浅見さんによるセレクト、すなわちASAMIVIN(アサミヴァン)。前芝料理店は「La Tortuga」「Le Noeud Papillon」出身の前芝オーナーシェフが「BON MARCHE(ボン・マルシェ)」跡に今年2/6にオープンしたお店。18時~22時までは王道ビストロ料理を提供しながら22時~のバータイムにはジャンルを超えたウマいモンを出すから「料理店」と名付けたそうです。日曜日は15時から営業していますがランチメニューはなくてバータイムと通常営業メニューの両方からオーダーできます。

(左)フランスのロワール地方のレ・ヴァン・コンテ「アリゴテスト」。初訪問にも関わらずこれが出てきて私がレ・ヴァン・コンテ好きなのがどこかからバレてたのか?と疑いつつもちろんそんな訳はないのですが。
(右)フランスのボルドー地方サンテミリオン地区のジェラール・デスクランブ「シャトー・ルネサンス2012」。ナチュールの生産者の少ないボルドー地方にあって1954年からビオロジック農法を導入している先駆者的存在。「薄旨系がお好きですよね?」と聞かれて出てきた軽快で柔らかいタイプのボルドーワインで、重いボルドーワインが苦手になっている私でもこれなら大丈夫です。
淡路町 「Kiff(キフ)」RICOオーナーソムリエールによるセレクト、すなわちRICOVIN(リコヴァン)。

(左)オーストラリアのヴィクトリア州のパトリック・サリヴァン「パブ・ランブルスコNV」。イタリアのエミリア・ロマーニャ州の名物微発泡ワインのランブルスコをオーストラリア的イメージで再現したというコンセプト。何故にオーストラリアでランブルスコ用品種のグラスパロッサ?と思いますが、世界一有名なオーストラリアワイン「イエローテイル」用の低価格ブドウを大量に栽培しているエリアの中に化学薬品を全く投入されずに手つかずで放置されていたグラスパロッサの畑があったそうです。見るからに無濾過で無清澄なのが分かる濃度、イタリアのランブルスコとは全くの別物です(こっちの方が美味しいです)。
(右)フランスのアルザス地方ミッテルベルクハイム村のカトリーヌ・リス「アンプラント ピノ・ノワール2012」。ローヌ地方の大手シェプティエがアルザス地方に立ち上げたドメーヌの責任者を経て独立した女性醸造家カトリーヌ・リスさんが造るワインで「大阪のお店でカトリーヌ・リスのワインをグラスで出しているお店はそうは無いよ」とRICOさんが自慢する自信の仕入れの一本。「本当にワイン好きな人に飲んでもらいたい」と私の分の最後の1杯を取り置いてくれていたのです。抜栓から1週間経っていたので香りは酸化臭がしていますが味の方はすっきりクリアーな味でまだまだイケていました。
「たこりき」ソムリエールのタミさんによるセレクト、すなわちTAMIVIN(タミヴァン)



(左)イタリアのエミリア・ロマーニャ州のヴィットーリオ・グラツィアーノ「リーパ・ディ・ソプラヴェント ヴィーノ・フリッツァンテ・ビアンコ」。タミさんお気に入りの注目のインポーター「エヴィーノ」が取り扱っているランブルスコ生産者が造る微発泡白ワイン。白ワインでこんなに美味しいならさぞかしランブルスコの方も美味しいんでしょうね(知る人ぞ知るランブルスコなのですぐに完売するようです)。
(中央)イタリアのトスカーナ州モンタルチーノ村のラ・ジェルラ「ロッソ・ディ・モンタルチーノ2013」。ここのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを呑んでみたいのですがタミさんが「ロッソ・ディ・モンタルチーノでも十分に美味しいよ」と言う通り、サンジョヴェーゼ・グロッソにしては非常にキレイ系で十分に満足できるクオリティーです。
(右)フランスのベルジュラック南部のシャトー・レスティニャック「トルレム」。トルレムTORLEMを逆から読むとmelrot、つまりメルロー100%の赤ワインなのですがガメイだと思ってしまいました(汗)。と言いますかこれがメルローなら他のメルローは何!?と思ってしまいます、それ位にメルローの一般的印象と違うので。
自分が非常にラッキーだと思うことはワインの好みのストライクゾーンが広いことです。ヴァン・ナチュールにも無難なモノからヘンタイ的なモノまで幅広くあり、ダメな人には絶対ダメであろう超珍品でさえ美味しく受け入れてしまえる自分の好みが我ながらスゴイと思いますわ。
北久宝寺町「TAVERNETTA da KITAYAMA(タヴェルネッタ・ダ・キタヤマ)」魚見マネージャーソムリエによるセレクト、すなわちUOMIVIN(ウオミヴァン)。



(左)ロンバルディア州のヴィッラ「フランチャコルタ・ブリュット エモツィオーネ・ミレジマート2010」。ヴィッラはビオロジック農法による自社畑ブドウ100%使用で、複数年ブレンドのNVを仕込まずミレジマート(=単年ヴィンテージ)のみで仕込む数少ないフランチャコルタ生産者。「グラス用スプマンテをロータリからこのヴィッラに変えたんですよ。1杯○○○円てお得でしょ?」とのたまう魚見マネージャー、そりゃお得過ぎますわ!
(中央)(右)真っ黒のワイングラスに入って出てきたのはフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のラディコン「ストラニック2012」。当主スタニスラオ・ラディコン(通称スタンコ)の長男サシャの発案で生まれたラディコン初のセカンドワイン。ラディコンのワインはリリースされるまでの熟成期間が非常に長く(白ワインで収穫年から6年後、リゼルヴァと赤ワインは収穫年から10年後)、それはすなわちワインが換金されるまでの期間の長さとイコールです。カンティーナの経営のことを考えると早くリリースして早く換金できるワインも必要な訳で、スタンコさんはあまり乗り気ではないもののせっかくの長男のアイディアなので彼にやらせてみることにしたようです。ラディコンの通常ワインとの区別として、500mlボトルではなく750mlボトルを採用し、エチケッタも少し違います。使用するブドウは「オスラヴィエ」に使っているのと同じシャルドネ&ソーヴィニヨンでマセラシオン(=果皮浸漬)の期間はやや短めとなっています。ここまで読むとビジネス戦略で生まれたセカンドワインより通常ワインの方を呑みたいと思うかもしれませんがこのセカンドワインでも十二分なクオリティーなのですよ。ラディコン入門用にもいいでしょうね。
上本町の王道ビストロ「A volone(アヴォロンテ)」なかじーさんこと中島ソムリエールによるセレクト、すなわちNAKAJIVIN(ナカジヴァン)。



(左)フランスのロワール地方アンジュ地区のフィリップ・デルメ「トゥルビュランス2013」。蒸し暑いので泡を所望したらシュナン・ブラン100%のペティアンが出てきました。なかじーさんにシャンパーニュのイメージがあまり無いのでクレマンで来るのではないかと予想していたらその斜め上を行くペティアンでした、これはメチャ美味い!
(中央)アメリカのカリフォルニア州のブロック・セラーズ「カベルネ・フラン セントラル・コースト2012」。「たこりき」タミさんも好んで使うブロック・セラーズのワインの中ではカジュアルなワイン。ブロック・セラーズはバークレーの街中にあるアーバン・ワイナリーで、自社畑を持たないのでビオロジック農法又はビオディナミ農法のブドウを買い付けてきてワインを醸造しています。ジン・ファンデルにしてもカベルネ・フランにしてもブロック・セラーズのワインは他のワイナリーのワインと全くキャラクターが違います。このワインにもカベルネ・フラン特有の鉄っぽさは無くて優しく澄んでいます。
(右)フランスのブルゴーニュ地方のドメーヌ・ド・ラ・コンブ「ブルゴーニュ ピノ・ノワール2003」。ドメーヌ・ド・シャソルネイのフレデリック・コサ-ル氏が2004年をもって醸造から手を引いたことにより2004年以前のヴィンテージは幻になっています。自分の呑みたいヴァン・ナチュールの方向性を端的に表現してくれている赤ワインでした、こんな秘蔵品を出してくれたなかじーさんに大感謝です。
谷町六丁目の「前芝料理店」の美人ギャルソニエ浅見さんによるセレクト、すなわちASAMIVIN(アサミヴァン)。前芝料理店は「La Tortuga」「Le Noeud Papillon」出身の前芝オーナーシェフが「BON MARCHE(ボン・マルシェ)」跡に今年2/6にオープンしたお店。18時~22時までは王道ビストロ料理を提供しながら22時~のバータイムにはジャンルを超えたウマいモンを出すから「料理店」と名付けたそうです。日曜日は15時から営業していますがランチメニューはなくてバータイムと通常営業メニューの両方からオーダーできます。


(左)フランスのロワール地方のレ・ヴァン・コンテ「アリゴテスト」。初訪問にも関わらずこれが出てきて私がレ・ヴァン・コンテ好きなのがどこかからバレてたのか?と疑いつつもちろんそんな訳はないのですが。
(右)フランスのボルドー地方サンテミリオン地区のジェラール・デスクランブ「シャトー・ルネサンス2012」。ナチュールの生産者の少ないボルドー地方にあって1954年からビオロジック農法を導入している先駆者的存在。「薄旨系がお好きですよね?」と聞かれて出てきた軽快で柔らかいタイプのボルドーワインで、重いボルドーワインが苦手になっている私でもこれなら大丈夫です。
淡路町 「Kiff(キフ)」RICOオーナーソムリエールによるセレクト、すなわちRICOVIN(リコヴァン)。


(左)オーストラリアのヴィクトリア州のパトリック・サリヴァン「パブ・ランブルスコNV」。イタリアのエミリア・ロマーニャ州の名物微発泡ワインのランブルスコをオーストラリア的イメージで再現したというコンセプト。何故にオーストラリアでランブルスコ用品種のグラスパロッサ?と思いますが、世界一有名なオーストラリアワイン「イエローテイル」用の低価格ブドウを大量に栽培しているエリアの中に化学薬品を全く投入されずに手つかずで放置されていたグラスパロッサの畑があったそうです。見るからに無濾過で無清澄なのが分かる濃度、イタリアのランブルスコとは全くの別物です(こっちの方が美味しいです)。
(右)フランスのアルザス地方ミッテルベルクハイム村のカトリーヌ・リス「アンプラント ピノ・ノワール2012」。ローヌ地方の大手シェプティエがアルザス地方に立ち上げたドメーヌの責任者を経て独立した女性醸造家カトリーヌ・リスさんが造るワインで「大阪のお店でカトリーヌ・リスのワインをグラスで出しているお店はそうは無いよ」とRICOさんが自慢する自信の仕入れの一本。「本当にワイン好きな人に飲んでもらいたい」と私の分の最後の1杯を取り置いてくれていたのです。抜栓から1週間経っていたので香りは酸化臭がしていますが味の方はすっきりクリアーな味でまだまだイケていました。
「たこりき」ソムリエールのタミさんによるセレクト、すなわちTAMIVIN(タミヴァン)



(左)イタリアのエミリア・ロマーニャ州のヴィットーリオ・グラツィアーノ「リーパ・ディ・ソプラヴェント ヴィーノ・フリッツァンテ・ビアンコ」。タミさんお気に入りの注目のインポーター「エヴィーノ」が取り扱っているランブルスコ生産者が造る微発泡白ワイン。白ワインでこんなに美味しいならさぞかしランブルスコの方も美味しいんでしょうね(知る人ぞ知るランブルスコなのですぐに完売するようです)。
(中央)イタリアのトスカーナ州モンタルチーノ村のラ・ジェルラ「ロッソ・ディ・モンタルチーノ2013」。ここのブルネッロ・ディ・モンタルチーノを呑んでみたいのですがタミさんが「ロッソ・ディ・モンタルチーノでも十分に美味しいよ」と言う通り、サンジョヴェーゼ・グロッソにしては非常にキレイ系で十分に満足できるクオリティーです。
(右)フランスのベルジュラック南部のシャトー・レスティニャック「トルレム」。トルレムTORLEMを逆から読むとmelrot、つまりメルロー100%の赤ワインなのですがガメイだと思ってしまいました(汗)。と言いますかこれがメルローなら他のメルローは何!?と思ってしまいます、それ位にメルローの一般的印象と違うので。
自分が非常にラッキーだと思うことはワインの好みのストライクゾーンが広いことです。ヴァン・ナチュールにも無難なモノからヘンタイ的なモノまで幅広くあり、ダメな人には絶対ダメであろう超珍品でさえ美味しく受け入れてしまえる自分の好みが我ながらスゴイと思いますわ。
ヴァン・ド・みちのく2014
東日本大震災から4年が経ちました。まだ4年なのかもう4年なのかは分かりません。
今年の3/11の19時にある赤ワインが解禁となり、日本中のあちこちで飲まれました。そのワインの名は「vin de MICHINOKU(ヴァン・ド・みちのく)2014」。

↑山形県&青森県&岩手県&秋田県&宮城県&福島県の東北6県のブドウを集めて、山形県の「タケダワイナリー」が一つのワインを醸造するというコンセプトの下に生まれた赤ワインです。使用品種はマスカット・ベリーA(山形県&岩手県)とワイングランド(秋田県)と山葡萄(青森県&福島県&宮城県)の3種類で、酸化防止剤も使わず2400本だけの醸造です。
私がこのワインの存在を知ったのは3/11の夜だったので解禁当夜に飲むことは叶いませんでしたが3日遅れで「FUJIMARU日本橋店」にて購入して飲むことができました。前情報として酸化防止剤無添加であることを知らなくても一口飲めば酸化防止剤が入っていないことはすぐワカリマス。どこか懐かしく、親しみやすく、そして優しい味。スルスル飲めます。一晩で1本空けてしまうことも出来そうですがあえて1本飲み切らずに数日かけて大事に飲みたいと思います。
今年の3/11の19時にある赤ワインが解禁となり、日本中のあちこちで飲まれました。そのワインの名は「vin de MICHINOKU(ヴァン・ド・みちのく)2014」。


↑山形県&青森県&岩手県&秋田県&宮城県&福島県の東北6県のブドウを集めて、山形県の「タケダワイナリー」が一つのワインを醸造するというコンセプトの下に生まれた赤ワインです。使用品種はマスカット・ベリーA(山形県&岩手県)とワイングランド(秋田県)と山葡萄(青森県&福島県&宮城県)の3種類で、酸化防止剤も使わず2400本だけの醸造です。
私がこのワインの存在を知ったのは3/11の夜だったので解禁当夜に飲むことは叶いませんでしたが3日遅れで「FUJIMARU日本橋店」にて購入して飲むことができました。前情報として酸化防止剤無添加であることを知らなくても一口飲めば酸化防止剤が入っていないことはすぐワカリマス。どこか懐かしく、親しみやすく、そして優しい味。スルスル飲めます。一晩で1本空けてしまうことも出来そうですがあえて1本飲み切らずに数日かけて大事に飲みたいと思います。
カンサイタリー2014
「カンサイタリー2014」に参加してきました。今年はこの日に仕事の予定が入ってしまって参加を諦めていましたが仕事の予定が先方都合でドタキャンになって当日の朝に参加できることになりました。
ここでカンサイタリーについて改めて説明。主催者は「Cantinetta Barbera(カンティネッタ・バルベーラ)」のマネージャーソムリエにして関西イタリアワイン界の重鎮である森ソムリエ。元々はイタリア・ヴェネト州ヴェローナで毎年4月に開催されるイタリアワイン展示会「Vinitaly(ヴィニタリー)」のようなイタリアワインの一大イベントを関西でも開催したいとの想いからカンサイタリーと命名され、そこに2011年3月の東北大震災の復興支援の願いを込めて震災復興支援チャリティーイベントとして開催されるようになりました。今年で4回目の開催で私は昨年に引き続いて2回目の参加です。
チケット代金でイタリア20州のワイン200種類がテイスティングし放題というのは今年も変わらずですが、森ソムリエの「イタリア20州のワインだけでなく郷土料理も提供したい」との願いから、カセットコンロの持ち込み使用可能なマイドーム大阪が会場となったことでイタリア20州の郷土料理も別途料金で食べられるようになりました。
各州のブース担当店舗&会社は以下の通り。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州:「OSTERIA DA PAOLO」
ピエモンテ州:「BUN da BUN!!」「イタショク」「中島薫商店」
ヴァッレ・ダオスタ州:「bambu」
リグーリア州:「LA LANTERNA di Genova」
ロンバルディア州:「WINE BAR Viola」
トレンティーノ・アルト・アディジェ州:「TAVERNETTA da KITAYAMA」
ヴェネト州:「Arialasca Marble*tre」
エミリア・ロマーニャ州:「TOM Curiosa」「U:PONTE VECCHIO」
ラツィオ州:「L'EPOCA」「ETXOLA」
アブルッツォ州:「Henry」
トスカーナ州:「Rosticceria da Babbo」「PIANO PIANO」「モトックス」「メイワ」他
ウンブリア州:「TAKEUCHI」
マルケ州:「Osteria La Cicerchia」「VARD RHYTHM」
モリーゼ州:「LA VINERIA BRAVURA」
サルデーニャ州:「Pink flamingo」「tanpopo」
シチリア州:「Trattoria nico」
プーリア州:「la pignata」
カンパーニア州:「La Barcaccia」
バジリカータ州:「Cantinetta Barbera」「cippolina」
カラブリア州:「BOSCO RISAIA」「Tom garson」「アルトリヴェッロ」
御馴染みのお店が多いですし、イタリア好きな友人知人も大勢来てるので12時から16時まで4時間フルにいても時間が足りない位にしゃべくりまくってました(昨年もそうだったのですがワインをテイスティングしている時間よりしゃべっている時間の方が長い笑)。
御馴染みのシェフ達から「ウチのブースの料理食べてってぇ~」と言われても全てのブースの料理を食べてたらお腹が大変なことになるので独断と偏見によるセレクトで。



(左)BUN da BUN!!出水シェフのインサラータ・ルッサ。イタリアのアンティパストの中でもインサラータ・ルッサ=ロシア風ポテトサラダが一番好きで、特に出水シェフとOmbra北口シェフのインサラータ・ルッサが大好物なのです。
(中央)LA LANTERNA di Genovaシルヴィアさんのトルタ・ディ・リーゾ。郷土料理会⑨でも存在感を出していたこのトルタ・ディ・リーゾは塩っ気と外側の香ばしさとがワインのアテに最高です。つい先日までジェノヴァに里帰りして料理修行していたシルヴィアさんのジェノヴァ料理はかなりパワーアップしているようなのでまた行かねば。
(右)TAVERNETTA da KITAYAMA北山シェフのスパッツェレは久し振りに会った某ファミリーも「これが1番美味しい!」と大絶賛していました。
1年振りにお会いする方々もいらして今年も4時間がアッという間でした。そして改めて自分が南イタリアより北イタリア&中部イタリアのワインの方が断然好きなんだと確認できました(南イタリアの各ブースの皆さんゴメンナサイ)。
会場設営の有志の皆さん、ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!!
ここでカンサイタリーについて改めて説明。主催者は「Cantinetta Barbera(カンティネッタ・バルベーラ)」のマネージャーソムリエにして関西イタリアワイン界の重鎮である森ソムリエ。元々はイタリア・ヴェネト州ヴェローナで毎年4月に開催されるイタリアワイン展示会「Vinitaly(ヴィニタリー)」のようなイタリアワインの一大イベントを関西でも開催したいとの想いからカンサイタリーと命名され、そこに2011年3月の東北大震災の復興支援の願いを込めて震災復興支援チャリティーイベントとして開催されるようになりました。今年で4回目の開催で私は昨年に引き続いて2回目の参加です。
チケット代金でイタリア20州のワイン200種類がテイスティングし放題というのは今年も変わらずですが、森ソムリエの「イタリア20州のワインだけでなく郷土料理も提供したい」との願いから、カセットコンロの持ち込み使用可能なマイドーム大阪が会場となったことでイタリア20州の郷土料理も別途料金で食べられるようになりました。
各州のブース担当店舗&会社は以下の通り。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州:「OSTERIA DA PAOLO」
ピエモンテ州:「BUN da BUN!!」「イタショク」「中島薫商店」
ヴァッレ・ダオスタ州:「bambu」
リグーリア州:「LA LANTERNA di Genova」
ロンバルディア州:「WINE BAR Viola」
トレンティーノ・アルト・アディジェ州:「TAVERNETTA da KITAYAMA」
ヴェネト州:「Arialasca Marble*tre」
エミリア・ロマーニャ州:「TOM Curiosa」「U:PONTE VECCHIO」
ラツィオ州:「L'EPOCA」「ETXOLA」
アブルッツォ州:「Henry」
トスカーナ州:「Rosticceria da Babbo」「PIANO PIANO」「モトックス」「メイワ」他
ウンブリア州:「TAKEUCHI」
マルケ州:「Osteria La Cicerchia」「VARD RHYTHM」
モリーゼ州:「LA VINERIA BRAVURA」
サルデーニャ州:「Pink flamingo」「tanpopo」
シチリア州:「Trattoria nico」
プーリア州:「la pignata」
カンパーニア州:「La Barcaccia」
バジリカータ州:「Cantinetta Barbera」「cippolina」
カラブリア州:「BOSCO RISAIA」「Tom garson」「アルトリヴェッロ」
御馴染みのお店が多いですし、イタリア好きな友人知人も大勢来てるので12時から16時まで4時間フルにいても時間が足りない位にしゃべくりまくってました(昨年もそうだったのですがワインをテイスティングしている時間よりしゃべっている時間の方が長い笑)。
御馴染みのシェフ達から「ウチのブースの料理食べてってぇ~」と言われても全てのブースの料理を食べてたらお腹が大変なことになるので独断と偏見によるセレクトで。



(左)BUN da BUN!!出水シェフのインサラータ・ルッサ。イタリアのアンティパストの中でもインサラータ・ルッサ=ロシア風ポテトサラダが一番好きで、特に出水シェフとOmbra北口シェフのインサラータ・ルッサが大好物なのです。
(中央)LA LANTERNA di Genovaシルヴィアさんのトルタ・ディ・リーゾ。郷土料理会⑨でも存在感を出していたこのトルタ・ディ・リーゾは塩っ気と外側の香ばしさとがワインのアテに最高です。つい先日までジェノヴァに里帰りして料理修行していたシルヴィアさんのジェノヴァ料理はかなりパワーアップしているようなのでまた行かねば。
(右)TAVERNETTA da KITAYAMA北山シェフのスパッツェレは久し振りに会った某ファミリーも「これが1番美味しい!」と大絶賛していました。
1年振りにお会いする方々もいらして今年も4時間がアッという間でした。そして改めて自分が南イタリアより北イタリア&中部イタリアのワインの方が断然好きなんだと確認できました(南イタリアの各ブースの皆さんゴメンナサイ)。
会場設営の有志の皆さん、ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!!